日本の宇宙開発を加速させる、新しい世界を開拓する。

ファームウェアエンジニア
兼松 翼(2022年入社)
機械工学専攻

宇宙産業に求められる
新しい力・人材になりたい

大学で航空宇宙分野を専攻しました。その活動の一環として、実際にロケットを製作し打ち上げも行い、ミッションであった高度2.4kmを達成するなど、意欲的にロケットの研究に打ち込みました。就活においても、アプローチしていたのは宇宙産業のみ。元々開拓者精神があり、フロンティアである宇宙を開拓することに、ワクワク感を感じていました。加えて、日本の宇宙産業が中々発展しないことに疑問を抱いていたこともあり、その産業に飛び込んで進化のスピードを上げていきたいと思ったのです。
ただ、宇宙産業に関わるメーカーは数多くありますが、従来のようにメーカーの力だけでは、宇宙産業の飛躍はないのではないかとも考えていました。新しい力・人材が求められているのではないか。そんな自分の考えに合致したのがAKKODiSという存在です。

ロケット異常発生の際のリスクを
回避する飛行安全解析

入社後、組み込みソフトウェアの研修を受け、日本の基幹ロケットを製造するロケットの総合メーカーに配属となりました。以来、取り組んでいるのがロケットの飛行安全解析です。
ロケットのミッション終了後の上段ステージの落下安全性評価、自然減衰により地球に落下する場合、大気圏内の加熱によりロケットの部品が確実に溶融するかどうか、溶融しない場合、人に危害を及ぼさないかどうか、等。しかし安全解析には十数種類の項目があり、一つの解析で2ヶ月かかるなど、膨大な時間を要します。1年で4機のロケットを打ち上げる計画があり、その実現のためには解析時間を短縮する必要があります。いわゆる「効率化」であり、解析自動化の達成が私のミッションとなりました。

プログラム言語「Python」を
活用した効率化ツール

私が、効率化実現のために採用したツールが、システム構築などで使用されるプログラム言語「Python」です。「Python」は様々な領域で採用されていますが、近年、AI・機械学習やデータ分析への活用が増えており、飛行安全解析にも有効であると考え導入しました。この「Python」を活用して解析自動化の取り組みを進め、解析の一部ですが作業時間を100分の1まで短縮し、効率性向上に貢献できました。これは私の発案によるもので、自身で「Python」を用いてその機能を持つプログラムを作った後、品質担保のためAKKODiS内の「Python」エンジニアに解析ツールとして正式に依頼したものです。驚くほど若手の提案を受け入れてくれることが嬉しく、ワクワクしました。
現在は、年4機打ち上げの実現に向けて個々の解析の効率化だけでなく、全体の効率化に取り組んでいます。ロケットには絶対の安全が求められます。その実現には解析作業のミスを失くして品質を向上させることが不可欠です。解析自動化による一層の効率化にチャレンジしていく考えです。

常にチャレンジし
新しい分野を開拓していきたい

私の就業先であるロケットの総合メーカーには、AKKODiSの社員が約50名在籍しており、各部署に配属されています。社員同士の横のつながり、交流が深く、自身が専門とする飛行安全解析だけではない、ロケットに関するさまざま情報が共有でき、ロケットに関して広範な知識を吸収できる環境です。それがエンジニアとしての成長も促していると感じています。
今後、日本の宇宙産業の進化を加速させるためには、多角的な取り組みが必要になりますが、私の提案である「効率化」はその重要な要素の一つになると確信しています。「Python」に限らず、多彩な効率化手法を検討し確立していきたい。自分の考えに賛同する人を増やして、AKKODiS内に宇宙産業に向けた、「効率化チーム」を組成したいとも考えています。宇宙というフィールドはできることがまだまだまだあります。自分の中の可能性を全開にして、常にチャレンジし、新しい分野を開拓していきたいと考えています。

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