IT系エンジニアの転職について徹底解説!転職する前に考えておくべきことや失敗しないためのポイント
公開日:2019.09.04
エンジニアの働き方現在、IT系エンジニアの仕事に就いている人の中には「いつかは転職を考えよう」と思っている人も多いでしょう。しかし、何のビジョンや計画もないまま転職すると後になって後悔することにもなりかねません。
そこで今回は、IT系エンジニアの人向けに、転職における失敗しないためのポイントを解説します。
IT系エンジニアに多い転職理由とは
転職を希望するIT系エンジニアは、何をきっかけに転職を考えるのでしょうか?
ここではIT系エンジニアに多い転職理由と、働くうえで重視するポイントをご紹介します。
IT系エンジニアによくある転職理由
IT系エンジニアによくある転職理由には次のようなものがあります。
1.給料や評価面での不満
IT系エンジニアの仕事の評価形態は会社によって異なります。もちろん仕事の成果が正当に評価されるところもありますが、中には年功序列により成果が評価されない会社もあります。給料や評価面で自分のキャリアプランとのギャップに不満を抱き転職を考える人も少なくありません。
2.会社の将来性
「会社の業績が芳しくない」「プロジェクトがほとんど進展しない」「経営方針に疑問がある」など、会社の先行きに不安を感じて転職を検討する人もいます。
3.業務内容
IT系エンジニアと言ってもシステム開発やマネジメントなど業務内容はさまざまです。基本的に、どんな業務をするかは会社が決めるため、自分がしたい業務ができるとは限りません。自分の希望する業務をするために、転職を希望する人もいます。
4.人間関係
人によっては「上司とうまくいかない」「同僚とギクシャクしている」「指導が理不尽」といった人間関係がうまくいっていないケースがあります。人間関係がうまくいっていないと仕事も思うように進まず、また居心地も悪くなり、転職を検討する人もいます。
IT系エンジニアが転職で失敗しがちなこと
IT系エンジニアが転職で失敗しがちなポイントを、20代と30代の年代別にご紹介します。
20代のIT系エンジニアが転職で失敗しがちなこと
1.特に何も考えず転職してしまう
20代のIT系エンジニアによくありがちなのが、特に理由もなく何となく転職してしまうというパターンです。もちろん20代の若いIT系エンジニアは転職市場の中でも価値が高く、条件面ではかなり有利です。しかし、明確な転職理由がないと、せっかく採用されてもすぐに不満が出て辞めてしまう可能性が高くなります。
2.年月が経過してチャンスを逃してしまう
転職を悩んでいるうちに企業の募集が締め切られてしまうというケースも20代のIT系エンジニアによくあるパターンです。これを繰り返してチャンスを逃していると、転職に最適な時期を逃してしまうことにもなります。
転職市場は一般的に30歳を超えると即戦力を期待されるため、20代の時よりも転職のハードルが高くなります。良いタイミングでキャリアアップのための転職ができるよう、20代の時から自分のスキルやキャリアプランを考えておくことが大切です。
30代のIT系エンジニアが転職で失敗しがちなこと
1.未経験分野への転職が難しい
20代は将来性を見込んで職場での教育を前提とした採用もありますが、30代になると即戦力としてみられます。未経験の場合は若い20代のほうを積極的に採用するので、30代で未経験分野への転職は選択肢が狭くなります。
2.変化対応力の有無
いくら高いスキルや経験があっても、変化にきちんと対応できないと転職してもうまくいきません。特に30代のミドル層は、新しい職場環境を受け入れられる「柔軟性」があるかがポイントとなります。
IT系エンジニアの転職を成功させる方法
せっかく転職するなら成功させたいはずです。失敗しがちなことに注意すれば成功には近づきますが、具体的にどんなことをすれば転職は成功するのでしょうか。ここでは転職を成功させるための方法を4つご紹介します。
1.キャリアプランの設計
IT系エンジニアとして転職を成功させたいなら、できる限り具体的なキャリアプランを立てておくことをおすすめします。例えば「自分がどんなプロジェクトに関わっていきたいのか」「将来、どのようなポジションで仕事をしたいのか」を明確にしておきましょう。
キャリアプランには大きく分けて、スペシャリストとゼネラリストの2つの違いがあります。
スペシャリストは、特定の専門分野について技術と経験を持っている人材のことで、例えば情報セキュリティエンジニアであれば、最先端の情報セキュリティの知識と対応技術を備えて、専門領域のプロフェッショナルとして活躍します。
一方のゼネラリストは、広範囲の技術や業務知識を持っている人材のことです。IT関連の知識を幅広く持っているため、例えばプロジェクト全体を見渡すプロジェクトマネージャーとして、マネジメント領域で活躍できます。
2.スキルの棚卸
転職を考え始めた時に、自分が持っているスキルの棚卸をしておくと良いでしょう。スキルを把握できていなければ、自分の実績を第三者へ伝えられません。
そのため、自分のスキルや経歴、資格などを書き出して把握し、今どれくらいのレベルのIT系エンジニアなのかを客観的にチェックすることが大切です。こうすることで、面接などでスキルに関する質問が来てもスムーズに答えられ、どんな仕事が得意なのかも理解してもらえます。
また、IT分野には、ハード機器、ソフトウェア、Webサイトサービスなど、職種やプロジェクトによって異なるスキルが求められます。
例えば、プログラマ職種であればプログラム言語の習得は必須で、言語の種類もたくさんあります。クライアント先へ出向したり、他のメンバーとプロジェクトを進める場合には、コミュニケーション能力も必要となってきます。
IT系エンジニアとして業務を円滑に進めるためのスキルは多岐にわたるため、自分が持っているスキルを明確にすることで、求められるスキルとのマッチングがスムーズに図られます。
3.自分の市場価値の理解
転職する前に自分の市場価値がどれくらいあるのか、知っておくことが重要です。後になって「自分の持っているスキルより悪い待遇で採用された」ということがわかっても手遅れです。
前項の「スキルの棚卸」でも触れたように、IT分野には、その職種やプロジェクトに向いたスキルの種類がたくさんあります。
そのため、例えば1つのプログラム言語しか習得していない場合と、流行のプログラム言語を複数習得しているのとでは、市場価値も異なってきて、複数言語で業務に対応できるほうが価値は高まる傾向にあります。
また、プロジェクトマネジメントやコンサルタントといった職種や、システム開発の上流工程を担当する職種になると、相応の技術と経験が必要となるため市場価値は高くなります。
「自分にどんなスキルがあるのか」「転職市場において自分のスキルの需要はどのくらいなのか」を分析し、自分の市場価値を把握しておくと良いでしょう。
4.やりたい分野の明確化
やりたい分野を明確にしておけば、どんな企業が自分にピッタリなのかがはっきりします。また、面接時によく聞かれる志望理由や会社に入って取り組みたい仕事も、やりたい分野が明確だとアピールしやすくなります。
例えば同じWeb系の職種でも、Webサイトのシステム開発をしたいのに、Webマーケティングの業務をしても、希望するシステム開発のスキルを身に付けるには遠回りです。
また、システムコンサルタントやプロジェクトマネジメントになりたいと希望しても、幅広い知識や経験が求められる上流工程のため、未経験のまま就けることはほとんどないと考えたほうが良いでしょう。システムエンジニアなどからキャリアアップを図っていくのが一般的で、それに見合ったキャリアプランを立てる必要があります。
このように、自分がやりたい分野を明確にすることで、適した職種やキャリアプランを思い描くことができるようになります。
IT系エンジニアが転職する方法とは
転職するとひと言で言ってもさまざまな方法があります。IT系エンジニアの主要な転職方法や転職する上で必要不可欠なスキル、働き方についてご紹介します。
IT系エンジニアの転職方法3つ
IT系エンジニアの転職方法としては、主に次の3つの方法があります。
1.転職エージェント
転職エージェントは人材紹介サービスのひとつであり、転職希望者に対してキャリアカウンセリングを行い、最適な企業を斡旋してくれるシステムです。おすすめの求人情報をはじめ、キャリアシートの書き方のサポート、面接指導、面接の日程調整、採用条件の交渉を行ってくれます。
2.転職フェアに参加
実際の職場の雰囲気やどんな人が働いているのかはインターネットの情報のみでは分かりません。転職フェアに参加すると、その企業で働いている人と直接会話をすることができるので、職場の雰囲気や人をみることができます。会社の方が質問に答えてくれることもあるので、不明点を直接確認することも可能です。
3.転職サイトに登録
インターネット上で求人情報の掲載や転職活動に役立つコラムなどを提供しているサイトのことです。複数の転職サイトを比較・検討し、自分に合ったサイトを見つけることをおすすめします。
転職する上で必要不可欠なスキル、有利なスキル
IT系エンジニアが転職する上で必要なスキルには次のものがあります。
1.コミュニケーションスキル
クライアントからのニーズをくみ取ったり、チームと連携を図ったりするため、コミュニケーションスキルは重要です。
2.マネジメントスキル
プロジェクトリーダーやマネージャーの立場になる場合は、業務や人員を管理しプロジェクト全体の進歩管理をするマネジメントスキルが求められます。
3.専門知識
IT系エンジニアはプログラミング言語をはじめとする専門知識が必要不可欠です。案件によって使用するプログラミング言語が異なる場合もあるので、技術書を読んだり実際の開発業務をこなしたりすることで知識を身に付ける必要があります。
さまざまな働き方を知る
IT系エンジニアとしての働き方には、正社員、派遣社員、契約社員、アルバイト・パート、フリーランスなど雇用形態がいくつかあり、派遣社員の場合は次の2つの働き方があります。
1.無期雇用派遣(エンジニア正社員)という働き方
無期雇用派遣とは、派遣元の企業に正社員として採用され、取引先の企業へ派遣という形で配属される働き方です。雇用契約に期間が定められていないため、安定して働けることがメリットです。
派遣先での仕事が終了しても派遣元との雇用は継続するため、次の派遣先が決まるまで給与が支払われます。
AKKODiSでは、「エンジニア正社員」としてキャリア特化型の無期雇用派遣サービスが用意されています。専任のキャリアコーチによるフォロー体制のもと働くことができ、勤務地も希望に応じた地域で働けます。
2.有期雇用派遣(登録型派遣)という働き方
有期雇用型派遣とは、あらかじめ雇用期間が定められている雇用形態の派遣社員を言います。
自分が希望する勤務時間や職種に応じて仕事を探せることはもちろん、残業をしない契約にすることもできるため、自分のライフスタイルに合わせた働き方ができます。また、いろいろな企業や業種で働くこともできるため、働きながら新しいスキルを習得してジョブチェンジを目指すことや、将来的な目標に向かうキャリアアップのための経験を積むことができます。
AKKODiSの派遣・紹介予定派遣では、未経験でも応募可能な求人が多数用意されています。さらに「AKKODiS Academy」では、無料でIT・エンジニア職種の専門技術に特化した講座を受講でき、就業までのサポートを受けることも可能です。
転職はゴールではなくあくまでも通過点
以上、IT系エンジニアの人が知っておくべき「転職における失敗しないためのポイント」を紹介しました。
転職をする際には自分の明確な意思を持っておかないと、せっかく転職してもすぐに辞めてしまうことにもなりかねません。ここで紹介したポイントを踏まえながら計画的に転職活動をすることが大切です。
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(2019年9月現在)