近年、ITの進化やAIの普及により、エンジニアの需要がより高まっています。みなさんの中にも、エンジニアへの転職に挑戦しようと考えている方もいるのではないでしょうか。そんな方に向けて本記事では、実際に未経験からエンジニアへの転職をした100名にアンケートを実施。実際の仕事内容やライフスタイルについて伺いました。
さらに、エンジニア転職に向けた学習方法などを知りたい方は「【アンケート調査】未経験から派遣エンジニアになるには?メリットデメリットも紹介」の記事もぜひチェックしてみてください。
アンケート方法
調査人数:100名
性別:男女
年齢:20~39歳
対象:未経験から派遣エンジニアとして働いた経験のある人
(フリーランスとして1年以上働いた経験のある人を含む)
調査時期:2019年11月
未経験からエンジニアになった人は、具体的にどのような業務をしているのでしょうか。まずはエンジニアとして最初に携わった業務や使用した言語についてのアンケート結果と、エンジニアになって難しいと感じたことをピックアップしてご紹介します。
最初の業務は「基本設計」「コーディング」「運用・保守」が多い
「未経験から派遣エンジニアになった際、最初の業務はなんでしたか?」
「未経験からエンジニアになった際、最初の業務はなんでしたか?」というアンケートでは、最初の業務として「基本設計」「コーディング」「運用・保守」の業務に携わることが多いという結果が得られました。基本設計は上流工程に位置し、システム開発の成功を左右する重要な業務です。業務量が多いため、メインエンジニアのアシスタントという形でヘルプ業務に携わっていると推測されます。
また、より現場に近い立場で実際に手を動かす業務として、コーディングが2番目に、運用・保守が3番目に多い結果となりました。では次にコーディングで具体的にどのような言語を利用しているのか見ていきます。
最初の言語は「C言語」「HTML」「Java」「JavaScript」が多い
「最初の業務で使用した言語はどれですか?」(複数回答)
「最初の業務で使用した言語はどれですか?」というアンケートを取ったところ、最初に使用した言語としては、「C言語」「HTML」「Java」「JavaScript」の4言語の利用割合が多い結果となりました。
C言語やJavaは、汎用性が高い言語のため、多くのシステム開発の現場で使用されていると考えられます。また、HTMLやJavaScriptはWeb開発の現場で利用される言語です。この結果から、未経験からエンジニアとなった人の多くが、Web開発の現場で働いていることがわかります。
以下で紹介するのは、エンジニアになってから難しいと感じたことのアンケート回答です。
「未経験だとなかなか思うように仕事が進んでいかないなと感じたし、始まる前にイメージしていたものとはギャップを感じました。」
(埼玉県・26歳・女性)
「予め技術を身につけてからやったとはいえ、いきなり未経験での現場はきつかったです。現場が満足するレベルに達していなかったので毎日がまさに勉強となりました。」
(東京都・23歳・男性)
「開発言語の知識など学校などで学んだことが役に立つ部分もありますが、自分で学んだことが全て通用するわけではないと認識をしたほうがいいです。」
(神奈川県・33歳・男性)
「井の中の蛙大海をしらずといったことわざの如く、学んだ知識が通用しないことが多々ありました。プログラムにおける基本的な「見やすさ」という部分に苦労しました。」
(千葉県・22歳・男性)
「独学で学んでいて実際の現場は未経験だったため、いざ仕事となるとわからないことも多く、業務につきながらも日々勉強という感じでした。」
(千葉県・31歳・女性)
回答を見ると、独学や学校などで身につけた知識だけでは、現場で業務を回すことが難しいと感じる回答が多くありました。IT業界は日進月歩の世界であり、身につけた知識やスキルに満足することなく、日々成長する必要があると言えそうです。
また、次のように技術的な知識だけでなく業界特有の知識不足を感じる回答もありました。
「異なる業界からの転職だったので、IT業界特有の知識に乏しく、学ぶことが多かったです。単なるプログラミングの知識だけでは、業務をしていく上では足りませんでした。」
(愛知県・28歳・女性)
「予想以上に専門的な業務が多く、戸惑うこともたくさんありました。毎日が勉強の日々で最初は大変でした。」
(東京都・30歳・男性)
どんなにスキルや知識を身につけても、就業先で満足にできるレベルに到達しているかはわかりません。実際に現場でしか身につけることができない知識やスキルも存在することがわかる回答内容となっています。