未経験で女性エンジニアとして働くために必要なこととは?女性エンジニアのメリットも紹介
公開日:2020.12.08
エンジニアの働き方厚生労働省のデータでも女性の比率が低いエンジニア職種。しかし、女性エンジニアとして活躍できる機会はどんどん増えています。特に利用ユーザーに女性が想定されるシステムやアプリを作る場合、女性視点の発想やアイデアが求められることがあります。
今回は女性がエンジニアとして働くために必要なことやメリットをご紹介します。未経験でもプログラミングを学ぶ意欲や向上心があれば働いていける職種なので、まずは何が必要かを理解しておきましょう。
未経験で女性がエンジニアとして働くために必要なこと
女性だからという理由だけで、エンジニアの仕事で不利になることはありません。未経験からエンジニアの仕事をスタートさせる場合、必要な知識やスキルは男女共通しています。
IT知識の取得
ITの基礎知識はどんなエンジニアの職種を目指しても必要になるものです。IT業界は技術の進化も速く、トレンドを押さえておくことが大事であることから、IT関連のニュース記事や新しい技術を紹介する記事などを読んで、分からない言葉を順番に調べていくのがおすすめです。
最初から完璧に理解する必要はありません。まずは言葉に慣れていきましょう。例えば、最新ニュースの記事ではなく、コラム記事や雑誌などの解説がついているものを参考にすると分かりやすいでしょう。AKKODiSでもエンジニア向けのお役立ち情報をご紹介しています。ぜひご確認ください。
体系的に学習するのであれば、新人エンジニアが目指す基本情報技術者の資格取得が有用です。ただし、基本情報処理技術者試験は合格率が20%台と決して高くはなく、新人エンジニアの登竜門と言えど比較的ハードルの高い試験になります。
内容が難しければ、基本情報技術者よりも難易度が低いITパスポートの取得から始めて、そこから基本情報技術者試験の合格を目指せば難易度が少し下がり、挑戦しやすくなるでしょう。
自分一人で学習するのが難しい方や、目標がないと勉強を進められない方などは講座を受講し、合格を目標にして勉強すると効率よく学習を進められます。
未経験でも基礎的な資格を持っていると、ある程度の知識があることを証明でき、採用時に有利なポイントの一つとなります。
プログラミングスキルの習得
多くのエンジニアの職種ではプログラミング言語の習得を求められます。経験してきた言語で、今まで何をしてきたかの経歴が分かることもあるほどです。これは未経験といえど変わりはないため、独学で何か一つ言語を覚えておくとよいでしょう。
一言で言語といってもさまざまな種類のものがあり、それらのなかから何を習得するかを決める必要がありますが、基本的にはどの言語も学んでおいて損はありません。ただ、この先やりたいことが実現しやすい言語を選んでおいた方がすぐに役に立ちます。
例えば、スマートフォンアプリの開発を行いたい場合はJavaやKotlin、Swift、AIや機械学習に興味があるのであれば、Pythonから始めるとよいでしょう。
なお、言語の選択はとても重要になります。プログラミング言語の選択で悩む場合は、以下の記事も併せてご確認ください。
ロジカルシンキング
トラブルが起きた際に論理的に考えて解決に導くためにも、ロジカルシンキングを学んでおくとよいでしょう。システムの要件を決めるときや、コードを書くための設計書を作るときにもロジカルシンキングは役に立ちます。
しかし、ただやみくもにロジカルシンキングの思考になろうとするのも難しいものです。ロジカルシンキングに慣れるには、初めは順序立てて、主語述語や原因理由を明確にして話すことを意識することから始めましょう。ロジカルシンキングを身に着ける糸口がつかみやすくなります。
また、考え方だけでなく論理的に文章をまとめる力も必要です。システムを開発するためのドキュメントに不明瞭な記載があると、意図した設計と違う実装が行われてしまい、手戻りの原因になります。因果関係を明確にして、誤解を招かない文章を書くスキルも求められるのです。
コミュニケーション能力
個人作業に見えてしまいがちなエンジニアの作業ですが、実際はチームで動くことがほとんどです。システムが大規模化するほど、参加人数は増えていき、組織で仕事をすることになります。
例えば、サーバ側かアプリケーション側か分からないバグが発生した際にインフラチームの力を借りたり、バグフィックスで詰まった場合は先輩エンジニアの力を借りたりします。また、仕様調整などお客さまとの連絡役になった際もコミュニケーション能力は重要です。友好な関係が築けていれば事前の相談事もしやすくなり、不安な要素を減らせます。
このように、プロジェクトの関係者ときちんと連携をとっていく必要があるので、特に未経験で入った際はコミュニケーション能力が求められます。必要な情報をうまく得て、相手が必要とする情報を適切に渡してあげることが重要です。
女性がエンジニアになるメリット
エンジニアといえば、男性が働くイメージを持つ人も多いかもしれません。しかし、エンジニアとして女性が働くことは、多くのメリットが挙げられます。
男女関わらず評価される
スキルや成果物で評価されやすい世界なので、女性でも男性と同等の評価を得られやすい業界です。男女特有となる力の差や体格の差が関係ありません。
良いプログラムを書き、良いシステムが作れれば、男女関係なく評価されます。
さまざまな働き方がある
システム開発には設計、開発、運用とさまざまなフェーズがあり、それにともなって働き方も異なります。
メイン業務が開発の場合は、案件の進行状況によってどうしても業務量が左右され、トラブル時や納品前などは立て込む傾向にあります。逆にメイン業務が運用の場合は、24時間の保守体制を求められてシフトを組んでいる案件など、安定して労働時間が決まっていることが多いです。こうしたシステムを担当するエンジニアであれば、10時から18時など、決まった時間で業務につくことができる可能性もあります。
フルタイムで働ける場合は開発をメインに、ライフスタイルが変わるタイミングや残業が難しい場合は運用にまわるなど、エンジニアの世界でもさまざまな働き方の選択肢があります。
肉体労働が少ない
エンジニアの仕事はパソコンに向かっていることがほとんどで、重い荷物を運んだり、長時間立ち仕事であったりということは稀です。クライアントとの打ち合わせで外出することはありますが、いずれにせよ肉体に負担のかかる作業は少ないです。
また、チームで仕事をすることが多いため、万が一体調不良などで対応できないことがあったとしても過度に無理をする必要はありません。業務の引き継ぎがしっかり行われれば、同じプロジェクトのチームメンバーに代わってもらうこともできます。
リモートワークに向いている
パソコンやインターネットなどの開発環境があればエンジニアの仕事はどこでもできます。仕事の場所を選ばず通勤する分の時間を自由に使えるので、その分の時間を趣味に費やしたり、家事の時間に充てたりすることが可能です。
また、居心地の良い環境を自分で選択して仕事ができるため、安心して作業に集中できます。
なお、AKKODiSではリモートワークの仕事も多く用意用意しています。特集ページもありますので、ぜひ一度確認してみてください。
ライフイベントがあっても仕事に戻りやすい
経済産業省が発表している数値でもIT系の人材は不足しており、エンジニアは復職や転職がしやすい職種の一つといわれています。
例えば出産のため一時仕事を離脱し、復職時に少しブランクがあると、自分の持っている知識やスキルが古くて役に立たないのではと心配になるかもしれません。しかし、現役エンジニアは新しい技術を積極的に取り入れることはあっても、あまり使われなくなった技術を学習する人は少ないため、過去の技術を知っているということもエンジニアとしての強みにつながります。
また、ある程度時間が経過した言語には一度覚えてしまえば大きく変わらないものもあり、こうした言語を使っていると、ブランクを経て復職した際にもスキルが陳腐化している心配が少ない場合があります。
業界知識も基本の部分は大幅に変わることは少ないので、仕事を離れる前のスキルをそのまま生かせる仕事がたくさんあります。
エンジニアは女性も活躍できる職種
2016年に制定された女性活躍推進法などの影響もあり、近年多くの女性がエンジニアとして活躍しています。正確なプログラムを組める、効率の良いアルゴリズムが作れるなど、パフォーマンスをしっかりと発揮することができれば、評価のされ方は性差に左右されることはなく、十分一線で活躍できるでしょう。
新しい技術や言語を常に学習していく文化を持っているエンジニアは、教育にも力を入れていることが多く、未経験でもできることから順番に覚えていくことができます。
働きたい条件をある程度自分で整理したら、AKKODiSのWebサイトをチェックしてみてください。多様な働き方の求人がそろっており、未経験者向けの求人も用意されているので、希望の条件の求人が見つかるかもしれません。
(2020年12月現在)