アプリケーションエンジニアにおすすめの資格の種類や取得方法について解説!
公開日:2019.12.24
ITエンジニア職種アプリケーションエンジニアは、企業の業務効率化やシステム化を行う業務用アプリケーション、スマートフォンアプリケーション、Webアプリケーションなどを開発するエンジニアで、現在大きく需要が伸びている職種のひとつです。
アプリケーションエンジニアとして働き、キャリアを伸ばすために取得すべき資格にはどんなものがあるのでしょうか。種類だけでなく、資格を取得するメリットについても具体的にご紹介していきます。
アプリケーションエンジニアは資格が必要なの?
アプリケーションエンジニアとして働くうえで、資格は必ずしも求められるわけではありません。アプリケーションエンジニアは資格職ではなく、技術力や経験が重視されるため、まったく資格を持たなくても仕事をすることは可能です。
しかし、資格があるとよい場面も多くみられます。資格勉強を通じて業務の中では得られない体系的な知見を得られることはもちろん、資格を取得することで能力が客観的に評価されるため、転職活動などの際も自分の実力を伝えやすくなります。
このように自分自身のスキルアップのみならず、客観的な評価も得られるため、アプリケーションエンジニアとしてのキャリアを考えるのであれば、資格はあったほうが有利です。
アプリケーションエンジニアが資格を取得するメリット
それでは具体的に、アプリケーションエンジニアが資格を取得することのメリットをご紹介します。
キャリアパスの足がかりになる
資格の勉強は、体系的に知識を手に入れる手段のひとつです。資格の勉強を行うことで、業務で得た知識の背景や周辺知識などを、網羅的・体系的に学ぶことができます。これはアプリケーションエンジニアとしてのスキルの底上げにつながり、ひいてはキャリアパスの足がかりにもなります。
体系的に知識を学び、業務の幅を広げられることは大きなメリットです。特にアプリケーションエンジニアは担当する業務の幅が広いため、資格取得を足がかりにWebアプリケーションからスマートフォンアプリケーションに幅を広げる…といったことも可能です。
たとえば、JavaでWebアプリケーション開発を担当していたが、資格勉強をしてJavaを体系的に学び、Javaでスマートフォンアプリケーションも開発可能になった。その結果、実際に業務でも携わることになった、といった形も考えられます。
転職活動が有利になる
アプリケーションエンジニアが転職する際、経歴、経験年数などのプロフィールと合わせて資格を書くことができると、書類選考や面談で有利です。これは、知識や技術力が一定の水準を超えていることを、試験という客観的な評価によって証明しているからです。そのため、自身の能力を採用担当者に正しく伝えることができます。
もちろん実際の経験はとても重要ですが、たとえ経験が少なかったとしても、Javaの開発年数と合わせてJavaの資格を提示することで、Javaに関しては一定レベルの技術を持っているとアピールすることが可能です。
アプリケーションエンジニアが取得しておきたい3つの資格
ここからは、アプリケーションエンジニアが取得しておくことで業務の幅が広がり、キャリアパスに役に立つ資格を3つご紹介します。
元々アプリケーションエンジニア試験という名前だったシステムアーキテクト試験は、日本が定める情報処理の資格(情報処理技術者試験)の中で最高難易度であるスキルレベル4に相当し、高度情報処理技術者試験に含まれる国家資格です。平成30年度の応募者は9,105名、合格率は12.6%の難関資格です。
システム開発の上流工程を主導する能力が求められ、業務知識に基づいて的確な分析と判断を行い、ニーズに応じた設計が可能な知識と能力が要求されます。
アプリケーションエンジニアの中でも、特に業務用アプリケーションに携わる人にとって、システムアーキテクト試験は上流工程に携わるきっかけともなりうる資格のためおすすめです。
システムアーキテクト試験同様、情報処理技術者試験のスキルレベル4に相当し、高度情報処理技術者試験に含まれる国家資格です。プロジェクト全体の意思決定を行い、品質・コスト・納期を管理しながらプロジェクトを成功に導く、チーム全体のマネジメントを行う能力が問われます。システム戦略や情報セキュリティ、法務、コスト管理、リスク管理、実務経験などを元に、2,000~3,000文字の論文試験も課せられるため、知識だけでなく経験も踏まえた能力が試されます。
平成31年度の合格率は14.1%で難関資格として知られていますが、取得することによって高いマネジメント能力を保有していることが証明できます。
アプリケーションエンジニアのキャリアパスとして、プロジェクトマネジメントをしていこうと考えている人に特におすすめの資格です。
Androidアプリケーションの開発スキルを認定する試験です。ベーシックとプロフェッショナルの2種類あります。
合格率が40~50%程度といわれているベーシックは、Androidのアプリケーション開発に必要となる基本的な知識を問う内容が出題されます。アプリケーションで使用するファイルやメモリなどのリソースに関する問題や、Dalvik(ダルビック)仮想マシン(Androidに採用されている仮想マシンの名称)についての問題など、アーキテクチャに関する問題も出題されます。
プロフェッショナルはAndroidの業務アプリケーションの開発を対象として、より高度な技術力が問われます。なお、プロフェッショナルは2019年12月現在、準備中となっています。
アプリケーションエンジニアの中でも特にスマートフォンアプリケーションに携わる人におすすめの資格です。
資格取得を目指すためのおすすめの方法
ここまで、アプリケーションエンジニアにおすすめの資格についてご紹介してきました。ここからは実際に資格取得を目指すにあたっておすすめの方法などを解説していきます。資格取得においては独学・通信・通学の3つの方法があります。それぞれにメリット・デメリットがあるため順番にみていきます。
独学で資格取得を目指す
過去の出題や参考問題、勉強に必要な資料はそのほとんどがインターネットで入手でき、また参考書も多数発売されています。ある程度の実力がすでにあり、業務経験が豊富な人は独学で学ぶ方が時間的な融通もつきやすく、費用も最小限にできます。
一方でモチベーションの維持が難しく、現在どの程度の知識を有し、不足している知識がどれくらいなのか客観的に把握しづらいというデメリットがあります。
通信で資格取得を目指す
通信教育の場合、時間的制約が少なく、自分の都合の良い時間に学べます。通学する時間を確保しにくい人にとって、自分のペースで学びながら、系統立てて知識を学べるという点はメリットになります。
しかし、受けている通信教育の種類によっては、分からない部分をリアルタイムで講師に質問しにくかったり、基本的には一人で学ぶため長期にわたるモチベーションを維持するのが難しいなどのデメリットがあります。
通学で資格取得を目指す
集中的に学びたい場合は、資格試験までの数ヶ月間スクールに通学するのがおすすめです。しっかりと組まれたカリキュラムに沿って学ぶことで、短期間で体系立てて知識を身につけることができます。また、分からない部分をその場で質問して解決したり、同時に学んでいる他の学習者の存在によってモチベーションも比較的維持しやすいでしょう。
しかし、通学は受講料が高めの場合があり、また時間的な制約も強いため、受講期間をしっかり取れる人以外には難しい面もあります。
以上、アプリケーションエンジニアが資格取得を目指すにあたっておすすめの3つの方法をご紹介しましたが、独学は、すでに他の資格をある程度取得している人が幅を広げる目的の場合は有効です。しかし、アプリケーションエンジニアが取得を目指す資格には難関資格が多いため、アプリケーションエンジニアへの最初の一歩として資格取得を目指す場合は、通信または通学で取得を目指すのがおすすめです。
多様化する時代に備えて資格を取得しておこう!
アプリケーションエンジニアは、高度な情報化社会の中で需要が拡大しています。求人が多く、今後も人材不足が叫ばれるIT業種ですが、その中で技術力を身につけ、優秀な人材になるためにも、資格取得を検討してみてはいかがでしょうか。
また、未経験からアプリケーションエンジニアになりたいとお考えの人は「未経験エンジニア正社員」をご検討ください。未経験エンジニア正社員は「"エンジニアになりたい"を叶える」がコンセプトのプログラム。未経験であっても研修を通してスキルを身に付けることで、AKKODiSコンサルティング株式会社の社員として取引のある企業さまに派遣される働き方です。
また、すでにアプリケーションエンジニアの人は、さまざまな業種の上流工程などに携わることのできるITアプリ開発エンジニアをご検討ください。Webから基幹システムまで幅広いアプリケーションの設計や構築などの業務を経験することが可能で、キャリアパスを考慮して業務を選択することが可能です。
(2019年12月現在)