未経験でプログラマに転職するための方法とは?

公開日:2019.11.15 最終更新日:2020.09.25

エンジニアの働き方
 

未経験からプログラマへの転職を考えている人にとって、実務経験が重視される事が多いIT業界への転職は決して簡単なものではありません。

しかし、やる気と意欲さえあれば未経験でもプログラマとして安定した職に就くことができます。今回は、プログラマという職業がどのような仕事なのかと、未経験からプログラマに転職するには何が必要なのかについて解説していきます。

未経験からでもプログラマになれる

プログラマは未経験でもなることができます。理由は大きく2つあります。

1つ目は、IT人材の不足が顕著であるということです。近年では、人材不足から採用に苦しんでいる会社も多く、未経験可の求人も増えています。こうした状況は、未経験の人にも多くのチャンスがあることを意味しています。

2つ目は、個人でも学べるほど学習環境が整っているということです。現在はWeb上にプログラミングの情報も多く、独学でも多くを学ぶことができます。またオンラインスクールなども充実しているため、実務を行わずともプログラマやエンジニアになるために必要なベーススキルを手に入れることができます。

なお未経験とは、プログラマやエンジニアとしての就業経験がない人のことであり、プログラムが書けないということではありません。つまり、就業経験はないものの、独学でWebサイトやアプリを作成したことがある必要がありますので注意が必要です。

未経験プログラマの業務内容

プログラマは、システムエンジニアがシステム開発の上流工程で作成した設計書などを元に、実際にプログラミングして開発を行う部分を担当します。また開発したもののテストも担当します。

プログラミング

システムエンジニアが作成した詳細設計を元に、実際にプログラムを作成していきます。設計書をきちんと理解し、バグを出さないように慎重に開発することが求められます。また開発をしながらおかしな点があったら、システムエンジニアに確認をしたり、場合によっては、修正案を提示したりすることもあります。

テスト

最後の工程はテストです。完成したプログラムにバグがないかテストを行い、評価レポートを作成する作業です。

テストは4種類あります。プログラム単体に対するテストを行う単体テスト、複数のプログラムを結合させて問題が起きないか確認する結合テスト、システム全体が予定通りの機能を満たし、機能や性能が仕様書に沿っているかを検証するシステムテスト、納品されたシステムが発注者の目的や意図通りに稼働するかを検証する受け入れテストです。

バグを発見したら、そのまま修正対応を行うのもプログラマの仕事です。

未経験からプログラマに転職するために必要な知識とスキル

ここからは、未経験からプログラマを目指して転職するために重要なことを3つご紹介します。

①プログラミングへの興味とやる気

1つ目は、プログラミングへの興味とやる気です。

上述の通り、未経験とはプログラミング言語に触れたことがない、コードを書いたことがないという意味ではなく、ある程度言語に対する知識があり、最低限簡単なアプリを自分で設計し、構築できるレベルを指します。

そのため、まずはどんな言語でも良いので自分から興味とやる気を持ってプログラミング言語に触れ、学習することが大切です。

また、比較的習得しやすいと言われているプログラミング言語でも、環境構築から基礎的な技術を身に着け、簡単なアプリを完成させるまでには、一般的には200時間以上の学習時間を必要とします。そのため、プログラミングへの興味とやる気がなければ実務レベルのプログラミング技術を習得するまでのモチベーションが維持できません。

プログラマに転職した後も、常に言語や業界に対してアンテナを張り最新情報に敏感になる必要があるため、興味とやる気はとても大切です。

②コミュニケーション能力

個人で作る小規模なアプリと異なり、大きなシステムは綿密に設計されたプログラムの集合体です。そのため、就業する現場の多くは複数のチームがコミュニケーションを取りあいながらシステムを作り上げています。

チームで開発するということは、チームメンバー間の連携が重要になるということです。コミュニケーション能力は必須といえるでしょう。また、キャリアアップしてシステムエンジニアを目指す場合、顧客との折衝や現場の調整にも高いコミュニケーション能力が要求されるため、コミュニケーション能力は非常に大切です。

③IT業界への興味と知識

技術の進歩が早いIT業界では、トレンドが目まぐるしく変化します。興味関心をもって業界について勉強し、未経験であっても最新の情報をしっかりキャッチアップする必要があります。

もっとも、独学だけですべてを一度に吸収することは難しいので、様々な研修制度や講座を活用することをおすすめします。たとえばAKKODiSの未経験エンジニア正社員(無期雇用派遣)別ウィンドウで開くでは、配属前研修にて、IT業界基礎研修やNetwork研修、Server研修などのIT業界で働くために必要な基礎知識を身につけることが可能です。

未経験からプログラマに転職する際の勉強方法

【アンケート調査】未経験から派遣エンジニアになるには?メリットデメリットも紹介」の調査では、未経験からプログラマに転職した人の約60%が、独学でプログラミング言語を習得しています。

現在はWEB上にプログラミングについての情報が多く公開されているので、言語によっては独学で実務レベルまで習得することも可能です。

未経験から派遣エンジニアになった人の「59%」が独学で学習

学習方法は「本」と「無料動画や無料講座」が合わせて60%近くを占めています。WEB上にはサンプルソースや解説サイトだけでなく、無料で学べる講座が多く公開されているため、独学でもある程度のレベルまでスムーズに習得しやすくなっています。

一方で、「通学型のスクール」と「オンラインスクール」も、あわせて30%以上になります。無料講座と比較すると、自分自身の進捗にあわせて不足や苦手を補いながら効率よく学習でき、独学よりも系統立てて言語を学ぶことができます。短期間でのスキルアップが図れるため、早期のキャリアチェンジを目指す人におすすめです。

未経験の人はプログラミングをして何か作ろう

独学の場合おすすめなのが、実際に何かアプリを作ることです。スキルアップにつながることはもちろん、未経験で重要となるポートフォリオの作成にも役に立ちます。

アプリを作る場合、有名なテンプレートやオープソースのコードなどをそのままリリースするのはやめましょう。テンプレートなどを利用した場合でも、しっかり内容を理解して自分なりのカスタマイズなどを行い、プログラミングの練習や、内容の理解が進んでいることがわかるように変更することをおすすめします。

未経験プログラマとしての面接の際は「何か作ったものはありますが」「ポートフォリオはありますか」という質問が出る場合があります。こういった場面で、実際に手を動かして作ったものを見せることができるのは強みになります。現在のスキルレベルを見せられるだけなく、やる気、意欲といったものも伝えることができ、面接官により自分をアピールすることができるでしょう。

未経験の人がプログラマに転職したきっかけとは

未経験からプログラマに転職する人のきっかけはさまざまですが、大きく分けて2つの理由が挙げられます。

年収アップのため

厚生労働省が平成30年に発表した賃金構造基本統計調査によると、1,000人以上の規模の会社におけるプログラマの年収(概算)は約519万円です。プログラマの年収には、言語の人気や求人需要に対するエンジニア人口などの影響が加わるため、市場の需要が高い言語であればさらに高い年収を目指すことができます。

また、システムエンジニアへキャリアアップすると年収(概算)は約609万円に上がり、年収をさらにアップさせることができます。

手に職をつけたい

プログラマは専門的な知識を持った技術職です。そのため、今後のキャリアを考え、手に職をつけて仕事を安定させたいと考えてプログラマを目指す人も少なくありません。

プログラマには50代や60代でも現役で活躍している人がたくさん存在します。しっかりと技術力を磨いてキャリアを伸ばしていくことで、長期的にプログラマとして活躍することが可能です。

やる気と意欲さえあれば未経験でもプログラマになれる!

プログラミングのスキルが高くても実務経験がない場合、未経験としての就職となります。しかし、やる気と意欲さえあれば未経験でもプログラマとして就職してキャリアアップを目指すことができます。

実務経験のない人が仕事を探す場合は、まず有期雇用派遣やプログラマとしての転職・就職をサポートする研修に参加してみると良いでしょう。キャリアチェンジを目指す未経験者を対象にしたAKKODiS(派遣・紹介予定派遣)の研修プログラムAKKODiS Academy別ウィンドウで開くでは、無料で受講可能な養成講座を提供しています。この講座は、最短2ヶ月でITエンジニアとして就業できるだけでなく、キャリア相談や仕事紹介・就業後フォローまでサポートしています。未経験からプログラマを目指したい人は是非、受講を検討してみてください。

また、有期雇用派遣ではなく無期雇用派遣の場合、就業先が決まっていない期間があっても給料が支払われます。無給になる期間がなく、安心して未経験からの就業を目指せるのもメリットの一つです。

(2020年9月現在)

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