待遇や居場所は？将来は？IT派遣エンジニアが派遣ライフを充実させるのに必要な3つのこと

ひとつの企業に縛られることなく、自分自身のスキルで自由にキャリアパスを描いていきやすいのが「IT派遣エンジニア」という働き方。プロジェクト単位でチームに参加しながらスキルを高めていくことで、失業のリスクを減らし、より高い収入を確保できるなどメリットが多い一方で、「便利屋として雑用ごとを頼まれたり、契約内容と違っていたり、守ってくれる人がおらず肩身の狭さも感じる……」といった経験をした方、イメージを持つ方もいるのではないでしょうか？

そうした待遇面での不安は実際のところ、ほとんどが解決可能。派遣スタッフは派遣会社によって手厚く守られており、いくつかのポイントを押さえるだけで理想に近い派遣ライフを過ごすことができるのです。

今回は、将来への明確なビジョンのもとで「IT派遣エンジニア」という働き方を選び、契約した業務を着実にこなしながらスキルと収入を上げつづけている方などの実例とともに「IT派遣エンジニアが派遣ライフを充実させるのに必要な3つのこと」をご紹介します。

派遣といえば「正社員と違って自分を守ってくれる人がいない」というイメージがあるかもしれませんが、実はIT派遣エンジニアは派遣会社によってしっかりと守られているんです。もしも派遣先で困ったことがあったら、派遣会社の営業担当にすぐに連絡を。派遣会社にとってはIT派遣エンジニアが気持ち良く働き、最高のパフォーマンスを発揮してもらうことが大切なので、親身になってあなたの悩みと向き合ってくれるはずです。

実際、当初の条件と異なる業務を企業側から求められたことに疑問を感じて担当営業に相談したところ、すぐに企業担当者に連絡をつけてくれて、意外なほどあっさりと事態が解決したという事例もたくさんあります。そんな風に問題を解消しながら、いつも快適な環境の中でスキルアップに励み、次のステップに向かっていくIT派遣エンジニアの方も決して珍しくありません。

ここで重要なのは「IT派遣エンジニアは、あくまでも『企業間取引の中で成立し守られた状態』で業務をしている」ということ。だから事前の条件と異なった業務を依頼されたり、「これってハラスメント？」と感じる場面があれば、独断で判断したり、問題をひとりで抱え込まないで、担当営業に必ず相談しましょう。あなたの守秘義務をしっかり守った上で、最適な対応をしてくれるはずです。

また、契約前に自分が納得した条件から外れていくほど、スキルアップへの情熱ややりがいを失っていきがちです。好きなことに没頭できる、業務に集中できるといったIT派遣そのもののメリットを見失わず、着実に自分が描くキャリアに向かってステップアップしていきましょう！

労働時間や内容を自分でコントロールするというIT派遣ならではのポジションを維持するためには、時として業務外のことを断る勇気も必要。しかしその断り方で随分と印象は変わるので注意しましょう。たとえばメールの返信でも「業務外なので無理です」と「申し訳ございません。その業務領域は契約上できませんが、〇〇でしたらできますのでこちら対応しましょうか」では、相手はどちらの方にポジティブな感情を抱くでしょうか？

IT派遣エンジニアが参加するプロジェクトに関わらず、必要となってくるのがコミュニケーション能力。メンバー間のやりとりにはチャットや電話、メール、オンラインミーティングに対話など、さまざまなツール、方法がありますが、いずれにしてもちょっとした気遣いで相手の抱く感情が大きく変わります。心地よいコミュニケーションが取れるようになると企業にもプロジェクトメンバーにも良い印象が加わり、あなたのスキルにプラスして評価してもらえることも不可能ではありません。

こうした能力の向上には、独自トレーニングよりも派遣先のプロジェクトリーダーのようにコミュニケーションが上手な人を参考にするのが一番。言葉遣いや社内での立ち回り方などを積極的に吸収し、自分のものにしていくことで、あなたの成長のスピードも速くなるかもしれません。