ITエンジニアの志望動機・自己PRの書き方|アピールポイントについても解説
公開日:2021.08.31
ITエンジニア職種SEやプログラマー、ネットワークエンジニアなど、ITエンジニアへの転職を目指す場合、どのような志望動機を書けば周囲との差をつけられるのでしょうか。
ITエンジニア職の志望動機を書く際は、エンジニアの経験があるかどうかで押さえるべきポイントが異なります。「未経験なので履歴書に書けるようなスキルや実績がない…」という方も、要点を押さえることができれば、自分だけの志望動機を作成することが可能です。
この記事では、ITエンジニアの志望動機を書く際に押さえるべきポイントや、自己PRの書き方について解説していきます。
ITエンジニアの志望動機を書く際、押さえるべき3つのポイント
ITエンジニアの志望動機では、エンジニアになりたい理由、実現したいこと、そして企業に入りたい理由の3つを押さえることが重要です。
1.ITエンジニアになりたい理由
まず、さまざまな仕事があるなかで、なぜITエンジニアを目指しているのかという理由を説明しましょう。
ITエンジニアになりたい理由の例
- 専門知識を身に付けて、自身の市場価値を高めたい
- 最先端技術開発に携わりたい
- パソコンを使うことが好き
- ITを通して社会貢献をしたい
など
エンジニアを目指すきっかけは人それぞれのため「これを書けば正解」というものはありません。どのような些細なものでもよいので、思いつく限り書き出してみましょう。
もしぱっとでてこなかった場合でも、じっくりとITエンジニアになりたい理由を考えることで、自分の考えを整理することができます。
2.ITエンジニアになって実現したいこと
次に、エンジニアとしてどのようなことをしたいのかを具体的に説明します。
ITエンジニアになって実現したいことの例
- ゲームアプリを開発したい
- 情報セキュリティに特化したスキルを身に付けたい
- プロジェクトの企画・提案・開発などを幅広く担当したい
- クラウド分野を極めたい
など
企業に就職することができたら「こんなことをしてみたい」という漠然としたイメージを、具体的なかたちに整理していきます。堅苦しく考える必要はないので、自分の「やってみたい」という気持ちを素直に書き出していきましょう。
3.その企業でITエンジニアとして働きたい理由
最後に、「なぜその企業に応募したのか」という理由を説明していきます。
その企業でITエンジニアとして働きたい理由の例
- 研修制度が整っており未経験からスキルを身に付けられる
- 最先端の設備が整っている
- 開発しているシステムに興味がある
- 人々の生活を支えるサービスを提供している
- 企業理念に共感した
など
企業を志望した理由として、応募した企業で自分がやりたいことや、目指していることを実現できると考えた、ということを説明するとよいでしょう。
企業を志望した理由について書く際は、その企業を調査・研究することが大切になります。
Webサイトにある企業情報や、会社説明会などで情報収集をしたうえで、「自分がなぜその企業を志望したのか」を考えていきましょう。
ITエンジニア経験者の自己PRのポイント
ITエンジニア経験者の場合は、応募先企業が求めるスキルをアピールすることが大切です。
これまでにどのような業務に携わってきたのか、その経験が応募先企業にどのように貢献できるのかを、具体的に記載していきます。保有資格や開発したシステム、担当した業務・プロジェクトなどは、具体的に書くようにしましょう。
また、自己PRでは企業が求めている人物像と、自身がマッチしている点についてもアピールできるとよいでしょう。特に中途採用の場合は、「企業がどのような人材を求めているか」について募集要項に明記されている場合が多くあります。募集要項は隅々まで内容に目を通し、自己PRに活かせる部分がないかをよく確認しておきましょう。
ITエンジニア未経験の場合の自己PRのポイント
未経験者の場合はスキルをアピールするのが難しいため、意欲や姿勢などをメインにアピールするとよいでしょう。
また多くの企業では、未経験であってもエンジニアの適性がありそうな人材を求めています。そのためエンジニアの特徴に合うようなアピールをするという方法もあります。
ITエンジニアに適性があることをアピールする
ITエンジニアに適性があることをアピールできるエピソードを盛り込むことが有効です。
ITエンジニアの適性には、以下の3点がよく挙げられます。
- IT技術への興味・関心が強い
ITエンジニアは、日夜進歩する技術に対応していく必要があります。
常に最新知識をリサーチし、勉強し続ける必要があるため、IT技術そのものへの興味や関心がある人材が適しているといえます。
- ロジカルシンキングが得意
ITエンジニアの仕事はロジカルシンキングが重要となります。
ITエンジニアは、システムの開発だけでなく、クライアントやチームに対しても論理的に説明するスキルが求められる仕事です。また企業の課題IT技術によって解決する場合、課題を正確に把握し、それをどのような手法で解決するかを考える必要もあります。
ITエンジニアにとってロジカルシンキングは非常に重要なスキルです。日頃から論理的に物事を考えていることは、大きなアピールポイントとなるでしょう。
- コミュニケーションスキルが高い
ITエンジニアに「黙々と作業する仕事」というイメージを抱いている方は少なくありません。しかしITエンジニアは、対人間に対しての業務も多い仕事です。
エンジニア同士のやり取りだけでなく、部署を超えた調整が必要になることもありますし、クライアントに対して企画・提案などをするシーンもあります。
特に、IT技術に明るくない相手に説明をする際などは、いかにわかりやすく、認識に齟齬が生まれない様に説明するかという点にも留意する必要があります。
こうした業務の特性から、ITエンジニアはコミュニケーション力も重要視されるのです。
ITエンジニア未経験の場合でも、上述した3つの適正のうち、自分に当てはまりそうな部分があれば積極的にアピールするとよいでしょう。
意欲・姿勢をアピールする
未経験でアピールできる技術・知識がない場合は、前向きな姿勢や仕事に対する意欲をアピールしましょう。
ただ単に熱意を伝えるのではなく、「応募先企業で働くことにより、自身がどのように成長していきたいか」を伝えることで、より意欲をアピールすることができます。
企業のWebサイトなどをもとに企業研究を入念に行ない、企業がどのような人材を求めているのか、どのようなサービスを展開しているのかなどを把握しておくと、自己PR作成に役立ちます。
また応募先の企業のどのような点に魅力を感じたのかという点は、しっかり伝えられるよう準備しておきましょう。例えば、「○○の知識を身に付けたい」「○○についての経験を積みたい」など、できるだけ具体的に話ができるよう下準備をしておくとよいでしょう。
この他、ITエンジニアに必要な知識を身に付けるため、実際にどのような行動を起こしているかも伝えられると、前向きな姿勢を示すことができます。「プログラミング言語の勉強をしている」「IoTについての書籍を読んで○○に興味を持った」など、具体的に説明できるようまとめておきましょう。
志望動機では企業が求めている人材であることをアピールしよう!
ITエンジニアの転職を目指す場合、志望動機には「応募先企業の求める人材と、自身のやりたいことがマッチしている」という点をしっかりと書くことが大切です。
志望動機を書く際は、いきなり文章にするのではなく、「なぜエンジニアになりたいのか」「応募先企業でどのようなことをしたいのか」などをできるだけ書き出し、一度ゆっくり考えを整理するとよいでしょう。
ITエンジニア経験のある方であれば、これまで培った経験をもとにアピールができます。もしエンジニア未経験の場合でも、自身の伸びしろや、エンジニアの適性があること、意欲や熱意などをアピールすることで採用に至ることもあります。
経験者・未経験者を問わず、事前にしっかりと企業研究をし、就職後のイメージを固めたうえで志望動機や自己PRを作成することが大切です。
(2021年8月現在)