IT・エンジニア派遣に役立つおすすめの資格とは?
公開日:2019.01.31 最終更新日:2021.03.12
エンジニアの働き方IT・エンジニア派遣などの採用へ応募する際には、実務経験やスキルなどが大切になります。しかし、同じ職種へ応募する人達は、当然、似たような実務経験を持っていることが多く、それだけではアピールポイントが足らないことがあります。そんな時、他の人との差別化を図るために資格を持っていると、選考に有利になったり、実際の業務で役立ったりします。ここでは、IT・エンジニア派遣に役立つおすすめの資格や、自分に合った資格の選び方について詳しく解説します。
資格を取得することのメリット
IT・エンジニア派遣で役立つ資格を取得することのメリットには、主に次のようなものがあります。
自分の能力を証明できる
実務経験は何よりも重要ですが、実際に自分自身の能力を客観的に証明できるものではありません。IT・エンジニア業界やその職種で広く知られている国家資格や民間資格を持っていれば、客観的な能力として証明することができます。
新しい知識・スキルを得ることができる
資格を取るためには自分が持っている知識だけではなく、時として自分が知らないことについても勉強をしなければなりません。新しい知識について勉強したり、スキルを身につけたりすることはとても大変なことではありますが、IT・エンジニアの専門家として一歩先に進む喜びを味わうことができるでしょう。
転職活動で有利に働くことがある
資格を持っていると、客観的に自分が持っているスキルの証明をすることが可能になります。これにより転職活動が有利に進むことがあります。例えば、同じ評価の専攻者がいた場合、資格の有無によって採用が決定されることも少なくありません。資格があれば必ず有利になるというわけではありませんが、持っていて損をすることはないでしょう。
IT・エンジニア系のおすすめ資格一覧
IT・エンジニア系の派遣に応募する際に、持っていると良い人気のおすすめ資格についてご紹介します。基本的に受験資格はなく、誰でも受験することが可能です。
ITパスポート
情報処理技術者試験の中でも最も初歩的な試験であり、パソコンやサーバー、ネットワーク機器などの情報機器やシステムに関する基礎的な知識を有している必要があります。2019年度の合格率は54.3%です。
基本情報技術者
IT技術者の登竜門的な試験です。情報系の勉強しかしてこなかった場合、ストラテジ系やマネジメント系の問題でつまずくことがありますが、ITパスポートを取得していると勉強しやすい傾向があります。2019年度の合格率は25.7%です。
応用情報技術者
専門的な情報技術ではなく、IT技術者としての総合力が必要となる試験です。実務経験者向けの試験です。2020年度の合格率は23.5%です。
マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)
オフィスソフトの操作に関する資格試験であり、認知度も高い試験です。Word、Excel、Power Point、Access、Outlookの中から科目を選ぶことができ、さらにバージョンごとに分かれているので自分に合った必要な試験を受けることができます。
情報セキュリティスペシャリスト
情報技術者の中でも、特にセキュリティに関する高度な専門性を有する人を対象としている試験です。セキュリティエンジニアや情報システム管理者を目指す人に向いています。論文問題などもあるため、実務に携わっていないと難しいでしょう。試験難易度は高く、2018年度の合格率は17.7%です。
ネットワークスペシャリスト
情報技術者の中でも、特にネットワークに関する高度な専門性を有する人を対象としている試験です。ネットワークエンジニアやインフラ系エンジニアを目指す人に向いています。論文問題などもあるため、実務に携わっていないと難しいでしょう。試験難易度は高く、2019年度の合格率は14.4%です。
LinuC(リナック)
クラウド時代の即戦力エンジニアであることを証明するLinux技術者認定です。サーバーの構築・運用・管理などに必要なLinuxの基礎知識や技術はもちろんのこと、仮想化技術/クラウドの基礎知識やオープンソースの文化への理解について身につけていることが求められます。
データベーススペシャリスト
情報技術者の中でも、特にデータベースに関する高度な専門性を有する人を対象としている試験です。データ分析基盤などのデータベース管理者やインフラ系エンジニアを目指す人に向いています。論文問題などもあるため、実務に携わっていないと難しいでしょう。試験難易度は高く、2020年度の合格率は15.8%です。
Android技術者認定
AndroidのIT技術に関する試験で、アプリケーション技術者認定試験とプラットホーム技術者認定試験の2つの試験があります。スマートフォンやタブレットなどのOSとして世界的に普及しているAndroidのアプリ開発やプラットフォーム開発の技術スキルを認定します。近年の合格率は非公開です。
システムアーキテクト
システム開発における上流工程に関する知識が求められる試験であり、企業から取得を推進されることが多い試験です。システム開発を導く上級エンジニアを目指す人に向いています。2019年度の合格率は15.3%です。
プロジェクトマネージャ
システム開発における責任者として、プロジェクト全体の管理運営できる能力スキルが求められる試験です。取得すると評価も高い資格です。2020年度の合格率は15.1%と高難易度の試験です。
自分に合った資格の選び方
どのような資格でも取得すればいいということではなく、自分に合った資格を選ぶことが大切です。資格の選び方のポイントは次のようなものです。
受験資格
IT系の資格は受験資格に条件がなく、誰でも受験できるものがほとんどです。資格や難易度別に求められるスキルがはっきりしているため、自分の職種や経験に合わせて選ぶと良いでしょう。
難易度
資格の難易度を確認しましょう。独学でちょっと勉強すれば合格できる資格試験から、本格的に専門学校などに通って勉強する必要がある資格試験もあります。今の自分のスキルと比べてあまりに難易度が高いと、資格取得に時間や費用がかかってしまいます。
キャリアプラン
資格取得を検討する際は、キャリアプランとあわせて考えるようにしましょう。自分が行っている業務と相関性の高い資格を取得すれば、今のスキルを補強することになります。また、将来的なキャリアアップを考えているのであれば、業務領域の拡大に役立つ資格の取得が目標となります。
キャリアにあった資格取得を検討しよう
IT・エンジニアに関する資格はたくさんの種類があります。その中から今の職種やキャリア、そして将来のキャリアプランに合わせた資格を取得することで、キャリアアップに資格が役立つことでしょう。ぜひ資格取得にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
(2021年3月現在)