コーディングとは?プログラミングとの違いについて解説!学習方法と活かせる仕事
公開日:2019.09.04
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IT用語のひとつ「コーディング」という言葉を聞いたことはありますか?なんとなく知っているが、実は「プログラミング」との違いが明確に分かっていない、という人もいるでしょう。IT・エンジニア職種のなかでも未経験でも始めやすいのがコーディングを行う「コーダー」という職種。今回は、コーディングとプログラミングの違い、具体的なコーディングの作業内容、コーディングを効率よく学習する方法について紹介します。
コーディングとは
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はじめに、コーディングとプログラミング、それぞれの意味と作業内容、必要とされているスキルを解説します。
コーディングの意味とプログラミングとの違い
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コーディングとは「プログラミング言語を使ってソースコードを作成すること」。一方、プログラミングは「プログラムを作成する作業全般」を指します。つまり、コーディングはプログラミングの作業の一部、ということになります。
コーディングは、より詳細にいうと、Webデザインをブラウザ上で見える形にするためにソースコードを記述することで、言語はHTML(エイチティーエムエル)やCSS(シーエスエス)、JavaScript(ジャバスクリプト)などを主に使用します。一方、プログラミングはプログラムを動作させることを目的としており、 Java(ジャバ)やC言語(シーげんご)などのプログラミング言語を使用して作業します。
また、一般にコーディングを行う人を「コーダー」、プログラミングを行う人を「プログラマ」と呼びますが、上述のようにコーディングはプログラミングの作業の一部。そのため、勤務先の規模や参加するプロジェクトによってはコーダーとプログラマの作業内容が重複していることもあります。
コーディングに必要なスキルは?
コーディングをするためには、HTMLやCSS, JavaScriptなどの言語のほか、「CMS(シーエムエス)」に関する知識があるとなお良いでしょう。CMSとは、Content Management Systemの頭文字をあわせたもの。日本語でコンテンツ管理システムのことです。
WebサイトをCMSを使って管理することで、コンテンツの更新が簡単に行えるため、個人サイトから企業サイトまで幅広く利用されています。これらのCMSを、それぞれのサイト仕様にカスタマイズし、管理画面上でコンテンツを更新しやすくしたり、Webサイトの見た目のデザインを変更することも、コーディング作業の一部になります。
コーディングルールについて
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コーディングをするためには、コーディングルールの理解が必要です。ここでは、コーディングルールの概要から具体例、コーディングのポイントについて解説します。
コーディングルールとは
コーディングは、作業が完了するまで頻繁な修正や追記の対応が必要です。そのため、コーディングルールに則ったソースコードを作成することで、自分自身があとから修正する場合でも、コードが読みやすく、修正対応がスムーズになります。また、プロジェクトにおいては共通のコーディングルールをプロジェクトメンバー全員が遵守することにより、当初自分が書いていたコードであっても、途中から他のコーダーが記述を修正することも可能になるなど、円滑にプロジェクトを進めることが可能になります。
具体的なコーディングルールの例
コーディングルールは担当するプロジェクトや会社によって異なる場合もありますが、ここではGoogleが推奨するコーディングルールを一部紹介します。
HTMLのコーディングルールの例
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- ポイント1:HTMLの第5版となるHTML5を使用することを示す、「<!DOCTYPE html>」を記載する。
- ポイント2:画像挿入をするimgタグにはalt属性をつけて、代替テキストを挿入する。
CSSのコーディングルールの例
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- ポイント1:id名とclass名はできるだけ短くする(navigationはnavと略すなど)。
- ポイント2:idとclassは、意味のある名前をつける(test、hogehogeなど無意味な名前をつけない)。
JavaScriptのコーディングルールの例
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- ポイント1:複数行のstringリテラルは「\」ではなく「+」を使用する。
- ポイント2:ローカル変数宣言はvarではなく、constとletを使用する。
コーディングのポイント
コーディングの共通ポイントは「簡潔に記載すること」です。
HTMLのコーディングポイント
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- ポイント1:無駄な改行やスペースをなくす。
- ポイント2:役割に沿ったタグで正しく記載する。
CSSのコーディングポイント
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- ポイント1:1つのCSSファイルにコードを詰め込まない。
- ポイント2:ショートハンドを用いてコードを短く簡潔にする。
JavaScriptのコーディングポイント
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- ポイント1:標準機能で実現できることには、ライブラリを使用しない。
- ポイント2:ソースに記載する値には名前をつける。
コーディングの学習方法
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コーディングルールがどんなものか理解したうえで、コーディングスキルを身に付ける方法をご紹介します。
コーディングを学習する方法
コーディングを学習するには、実際に手を動かすことが重要です。初めは作るべき対象が分からないため、書籍やオンライン学習サイトを使ってみましょう。書籍やオンライン学習サイトでひと通りのコーディング手法を身に付けたあとは、インターネット上にある好きなサイトのWebデザインを真似して記述してみます。
コーディングの学習におすすめのサイト
オンライン学習サイトの中には、無料で学習できるものも多く、自分のペースに合わせて学習を進めることができます。オンラインであるため、場所や時間にとらわれない点がメリットです。
<Progate>
ProgateはWeb上でプログラミング・コーディングが学べるオンライン学習サイトです。HTMLやCSS、JavaScriptについても、実際に手を動かしながら学べます。環境構築が不要で、ひと通りの知識を網羅的に学べるため、おすすめです。
- Progateについて詳細はこちら
<CODEPREP>
オンライン上で実践しながら学ぶ、オンライン書籍タイプの学習サイトです。1冊10分程度で学ぶことができます。環境構築が不要であり、実際に手を動かしながらコーディングの学習が可能です。ほかのユーザーとディスカッションする機能がある点も特徴です。
- CODEPREPについて詳細はこちら
<ドットインストール>
1つの講座が3分の動画で構成されており、とても分かりやすい点が特徴です。学習環境は自身で用意する必要がありますが、学習環境を構築する講座もあるため初心者でも問題ありません。「実践!ウェブサイトを作ろう」などの実践的な講座もあり、初心者におすすめのオンライン学習サイトです。
- ドットインストールについて詳細はこちら
コーディングの学習における注意点
コーディングの学習では次の3点に注意しましょう。
コードを丸暗記しない
丸暗記すれば、目的とするデザインの構築はできるかもしれませんが、コーディングの応用力が培われません。自分が書いたコードの意味や目的を理解しながら、作業を行うことが大切です。
ソースコードのコピー&ペーストを行わない
ソースコードのコピー&ペーストも、丸暗記と同じように応用力が培われないため行わないようにしましょう。例えば、ブラウザで意図した表示ができないときに、どこに原因があってどのように解決すればいいのか理解できず対応できません。
また、業務上でコーディングをするときには、HTMLタグ自体には著作権は無いとされていますが、Webサイト全体のデザイン性によっては著作権法に抵触する恐れや、他社ソースコードの「パクリ」として炎上するケースもあるため注意が必要です。
すべてを覚えようとしない
HTMLやCSSのすべてのタグやプロパティを覚える必要はありません。膨大な量であり、コーディングを仕事にしているプロでも、すべてのタグやプロパティを覚えているわけではないためです。よく使うタグやプロパティは覚えておくと作業のスピードが上がりますが、基本的には調べながら繰り返しコードを書けば、自然と覚えるようになります。
コーディングを習得して仕事に活かすには
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未経験からでも始めやすい!Webコーダーとして働く
コーディングを習得すれば、「Webコーダー」として働くことができます。Webコーダーは、Webデザイナーが企画したデザインをブラウザ上で見える形にソースコードを記述する仕事で、さまざまなWebサイトのデザインを、HTMLやCSS、JavaScriptを使ってコーディングします。商品のセールスページであるLP(ランディングページ)の作成もWebコーダーが担当する場合が多くあります。
現在のWebサイト制作では、HTMLやCSSのソースコードが記述できるだけではなく、アニメーションなどの動的なコンテンツへの対応もできると良いでしょう。JavaScriptに関する知識のほか、CSSフレームワークのBootstrap(ブートストラップ:HTML、CSS、JavaScriptで構成されており、よく使われるボタンやナビゲーションなどのスタイルがテンプレートとして定義されている)などのスキルも合わせて習得することで仕事の幅を広げることができます。
また、Webコーダーは、IT・エンジニア職種の中でも未経験で仕事をはじめやすい職種です。
Webコーダーとして実務の経験を積んだあとに、プログラマやWebデザイナーにキャリアチェンジ・キャリアアップを目指すことも可能です。
コーディングに必要なスキルを学習して仕事に活かそう
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Webデザインをブラウザ上で見える形にしたり、プログラマが設計した仕様書に従ってプログラム言語で記述する作業を担うコーダー。その作業範囲は場合によっては幅広く、またスピードと正確性が求められます。また、プログラマやWebデザイナーを目指す人にとってはIT・エンジニアでキャリアを積んでいくための最初のステップといえます。
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(2019年9月現在)