温室効果ガス排出削減に向けたScope3領域への取り組みを開始
MIT発、移動に伴う二酸化炭素排出量を計測するAIアプリを導入
- 社員の通勤等の移動におけるCO2排出量を自動計測し、「脱炭素」へ向けた活動を加速 -
2024.03.12
お知らせ世界30ヵ国でデジタルとエンジアリングを融合させたソリューションを提供するグローバルリーダーであるAKKODiSの日本法人で、企業および組織へエンドツーエンドのコンサルティングサービスを提供するAKKODiSコンサルティング株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:川崎 健一郎、「以下、AKKODiS」)は、この度、温室効果ガス排出削減に向けた「Scope3」領域への新たな取り組みを開始します。マサチューセッツ工科大学(MIT)発のスタートアップによって開発された移動時の二酸化炭素排出量を計測するAIアプリ「TRAM(トラム)」を導入し、AKKODiS社員300名以上が通勤や移動による二酸化炭素排出量のより正確な把握および削減に挑戦します。
導入の背景
AKKODiSが属するAdecco Groupは、2030年までの「脱炭素」宣言を発表しており、2018年の実質排出量に対して最低50%を削減したうえでオフセットを行うことを目指しています。これまでは、自社が直接排出する温室効果ガス「Scope1」と、他社から供給された電気などの使用により間接的に排出する温室効果ガス「Scope2」の排出量の削減を主な活動として行ってきましたが、温室効果ガスの排出削減をより加速させるため、グループ各国に先駆けて日本で「Scope3」領域に向けて活動を強化することを決定いたしました。
二酸化炭素排出量を計測するAIアプリ「TRAM」について
MITのスタートアップであるTRAM社によって開発され、人工知能(AI)を用いて、個人の移動に伴う二酸化炭素排出量を測定、監査、計測をすることができるアプリです。スマートフォンのセンサーを利用して移動手段を自動認知し、二酸化炭素排出量を即時に通知することが可能です。また、行動に応じてリワードやKUDO(称賛)などを付与できるため、低炭素通勤への意識付けを行うとともに、社員同士のコミュニケーションの活性化やエンゲージメントの向上などを促進することも期待できます。
Adecco Groupで日本におけるHead of Sustainabilityを務める小杉山浩太朗は次のようにコメントしています。
「今回、AKKODiSで『Scope3』領域における新たな取り組みとして、二酸化炭素排出計測アプリ『TRAM』を日本で導入し、温室効果ガスの排出削減へ向け、さらに貢献できることを期待しています。弊社は主たる事業がサービス事業のため、これまでは温室効果ガスの削減への寄与が限定的でした。今後は、二酸化炭素排出量を体感できる『TRAM』の導入を通じ、社員一人ひとりが自分ごととして捉え、自らの行動変容につなげることで、持続可能な活動になることを目指してまいります。」
二酸化炭素排出計測AIアプリ「TRAM」を開発した、TRAM GlobalのRamiro Almeida氏は次のようにコメントしています。
「この度、我々が開発した『TRAM』がAKKODiSで導入されることをとても光栄に思っています。このテクノロジーソリューョン『TRAM』は、日常活動のなかでより環境負荷が少ない移動手段を奨励することで、人々の行動変化を促進し、世界の二酸化炭素排出量を約3分の1削減できる潜在的な可能性をもっています。『TRAM』は、移動において個人が使用する交通手段を自動的に検出するため、普段使用しているモバイルデバイスに備わったセンサーを利用しています。これにより、非常に正確に二酸化炭素排出量を計測することが可能になりました。レコメンドエンジンの機能によって、ユーザーごとにカスタマイズされた低炭素の代替移動手段を提案し、リワードなどのインセンティブを通じて、各ユーザーの二酸化炭素排出量の削減に寄与します。」
AKKODiSは、「日本を、課題解決先進国に。」というビジョンのもと、企業・組織、地域や教育機関などと連携を強化しイノベーションを伴走しながら支援することを目指してまいります。
AKKODiSコンサルティング株式会社について
AKKODiSは、コネクテッドデータの力を活用し、デジタルとエンジニアリングを融合させたソリューションを世界30ヵ国で提供するグローバルリーダーです。
AKKODiSコンサルティング株式会社は、「日本を、課題解決先進国に。」というビジョンを掲げ、日本において事業を展開しています。戦略、プロジェクトマネジメント、テクノロジー、アカデミー等、多岐にわたる領域のコンサルタントを10,000名以上擁し、企業および組織のイノベーションを支援するエンドツーエンドのコンサルティングサービスを提供しています。 上流領域のコンサルティングから、システム開発、教育、現場の保守・運用までを包括した、コンサルティング、ソリューション、アカデミー、タレントの4つのサービスを提供することで、組織の変革を伴走しながら支援しています。