世界30ヵ国でデジタルとエンジアリングを融合させたソリューションを提供するグローバルリーダーであるAKKODiSの日本法人で、企業および組織へエンドツーエンドのコンサルティングサービスを提供するAKKODiSコンサルティング株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:川崎 健一郎、「以下、AKKODiS」)は、Microsoft社が主催する「Japan Power Platform Conference 2023」にFacilities & Staffスポンサー企業として参画し、イベント運営をサポートしました。開催期間の12月6日から9日の4日間で、オンライン・オフライン含め延べ1,000名以上の方が参加され、国内では最大規模のイベントとなり、Power Platformへの関心の高さを感じるイベントになりました。
初日の12月6日は、AKKODiS本社をオフライン会場としてワークショップキーノートが行われ、約70名の方が来場されました。また、オンラインからは約100名の方が参加されました。キーノートでは、Microsoft本社から来日されたPower Automate & Power Pagesの製品開発トップを務めるSangya Singh氏がPower Automateのビジョンについて講演され、その後、AKKODiS常務執行役員の前田拓宏が説明を行いました。
Sangya Singh氏講演概要
キーノートで初めに登壇したSangya Singh氏からは、今秋の11月にリリースされたばかりのMicrosoft Copilot(コパイロット)に関する説明と今後の展開について講演が行われました。 「Microsoft Copilot は、Microsoft 365のWordやExcel、Outlookといったビジネスアプリケーションと自然言語処理モデルである「LLM」(Large Language Model /大規模言語モデル)を組み合わせた新しいAIサービスです。各アプリケーションにおいて会話形式で指示することができるとともにアプリケーションを横断した連携も可能で、データ整理や資料の作成といった定型業務の効率化に大きく寄与できるサービスです。今後、劇的にビジネスシーンや仕事を変える可能性があると考えています」と、デモを交えながら力強く説明されました。
AKKODiS 前田拓宏の講演概要
その後、AKKODiSの常務執行役員 兼 CTOを務める前田拓宏より、「AI×市民開発者が切り拓く日本の未来」をテーマに講演を行いました。取引先企業へもさまざまな教育研修を提供しているAcademy事業の責任者でもある前田からビジネスパーソンへのリスキリングの重要性について説明しました。
「生成AIをはじめとする進化するテクノロジーを活用するには、ビジネスパーソンがリスキングを通じて『市民開発者』として進化することが非常に重要であると考えています。従来は、システム開発を社外のサプライヤーへ依存していた日本企業も社内でアプリケーションを開発できる人財を育成することで、ビジネス変革をスピーディかつ柔軟に推進することができるようになります。特に、生成AIのような革新的なツールは、従来のような座学でスキルを習得するのではなく、即座に実践的な使用が可能になるツールです。特定の部門や職種に限らず組織内のビジネスパーソンが実務のなかでリスキリングすることで、組織全体のデジタルトランスフォーメーション(DX)に貢献することができる。組織に潜在しているさまざまな課題を解決していくためには、生成AIの活用とビジネスパーソンへ内発的な動機付けが重要だと捉えています。これらを組み合わせることで、日本の未来を創造していけると考えています」と説明しました。
ワークショップ
キーノート終了後は、CopilotとFabricに関する2つのワークショップが同時開催されました。Copilot をテーマとしてワークショップでは、AKKODiS Academyの講師を務める石川大がファシリテーターとなり、生成AIを理解するために「ChatGPT」を使ったワークショップを行った後、実際にPower Platform のAI機能を使ってアプリ開発をする様子をデモンストレーションで行い、高い精度の機能が搭載されていることを確認しました。
「ChatGPT」に興味があり、今回のワークショップに参加したという大学職員の方は、「いろいろな職種の方が参加しているので、関心の高さを感じました。ワークショップは実践的な内容でとても参考になりました。大学の業務改善に使っていきたいと思います」と話し、すぐに実践に移せる手応えを感じている様子でした。
2日目、3日目は日本マイクロソフト社をオフライン会場として開催し、会場には300名以上の方が来場され、オンラインでは800名の方が参加されました。企業の担当者によるキーノートの他、3つのトラックに分かれてエバンジェリストが講師を務める36のセッションが行われました。
<トラック>
アプリ&サイト開発:Power Apps、Power Pages について
ボット・RPA・自動化:Power Automate、Power Virtual Agents について
データ&分析&その他:Microsoft Fabric
AKKODiSの畠山が行ったセッションは、ファッションモデルからテックコンサルタントへとキャリアチェンジしたストーリーを交えて説明を行い、満席で盛況を博していました
最終日は、東京、名古屋、大阪、広島の4つの会場に分かれ、オンラインとオフラインのハイブリット形式でハッカソンを行いました。全国から約70名14チームが参加しました。AKKODiS本社を会場とした東京会場には、約20名の方が来場されました。
各4~5名でチームを編成し、アプリのアイデアが決まったら早速検討を開始していきます。約5時間という限られた時間のなかで、職種も組織も全く異なる初対面のメンバーと知恵を出し合いながらアプリの開発を進めていきました。メンバー同士で要件や仕様について意見を交換しながら、終始活気に溢れた雰囲気で行われました。
審査は、参加者全員による投票と審査員により行われ、議事録を自動生成するアプリを開発した名古屋の「MISO」チームが優勝しました。審査員を務めたAKKODiSの前田拓宏は、「皆さんが現場の課題や経営課題に着目してソリューションとして作っていたのがとても印象的でした。私自身もとても勉強になりました」と、参加者の皆さんの情熱を称えていました。
【参加チーム(全14チーム)】
● 東京会場 365ブレンド/パワーソックス/MIKSS/make sense
● 名古屋会場 MISO/手羽先/ShiTamacHi/もーにんぐ
● 大阪会場 Myaku×2/ARE
● 広島会場 103+/チームSky/グラススターズ/Challengers
参加者の感想:
・「集合知を体感することができました。自分が知識のない分野について同じチームの方が作成・検証を進めてくださり、1人で調べて進めるよりもずっと早く形にすることができました。」(名古屋会場)
・「初めてハッカソンに参加しました。とても刺激を受け、ちょっと興奮状態です。お互いの仕事やスキルも全く知らないメンバーが集まり、このようなアプリを作れたことはとても充実した時間でした。」(東京会場)
・「オンラインでほかの地域の方の発表を聞くことができて楽しかったです。みなさんそれぞれの発想が素晴らしくて、アプリ開発だけではない学びや気付きをもらえて満足です」(東京会場)
「Japan Power Platform Conference」は、アメリカ・ラスベガスで2023年10月に開催された、Power Platform Conference の日本版として開催されるコミュニティ主導のイベントです。Microsoft社が提供するPower Platformの活用方法やノウハウ・事例などを知り、理解を深めるとともにワークショップやハッカソンへの参加を通じて実践的なスキルを習得する貴重な機会です。2023年は「Copilot フル活用!」をテーマとし、Microsoft Power Platform に搭載されたたくさんの Copilot や生成AI機能について紹介される機会になりました。