レノバ:メンバーにプロジェクト全体を見渡せる視野を。業務変革を支えたプロジェクトマネジメント研修の成果

レノバ:メンバーにプロジェクト全体を見渡せる視野を。業務変革を支えたプロジェクトマネジメント研修の成果

クライアント

株式会社レノバ

担当部署

オペレーション本部 運営統括部

業界

エネルギー

支援内容

プロジェクトマネジメント研修

プロジェクト概要

レノバは、太陽光発電や風力発電、バイオマス発電などの再生可能エネルギー発電所の開発・運営を担い、GX(グリーントランスフォーメーション)事業を推進しており、各発電所で発電した電力を電力会社などに供給しています。

同社のオペレーション本部は、ルーティンワークが業務の8割を占めています。社内で大規模プロジェクトが発生しても関わるのはプロセスの一部分であることから、プロジェクト全体を見渡せる視野を持つメンバー育成が課題でした。

そこで、プロジェクトの全体像をきちんと捉え、自身の業務を俯瞰しながら遂行できる人材の育成を目指して、AKKODiSのプロジェクトマネジメント研修を導入。「太陽光発電所の収益改善プロジェクト」などの実際に社内で進行しているプロジェクトを題材にした実践的なワークショップを通じ、メンバーに大きな変化が現れました。

結果として、プロジェクト全体を見渡せる広い視野とスキルが身に付きました。研修での学びは今やチーム内での共通言語となり、メンバー間の活発な議論やチームビルディングに結びついています。

今回の研修について、細木信之さま(オペレーション本部 運営統括部 部長)、佐藤孝憲さま(オペレーション本部 運営統括部 マネージャー)、AKKODiSコンサルティング プロジェクトマネジメント研修講師にお話を伺いました。

抱えていた課題

プロジェクトの全体像を把握し、自身の業務を俯瞰しながら遂行できる人材を育てたい

—まずはオペレーション本部について詳しく聞かせてください。

佐藤さま:私たちの業務は大きく2つに分かれています。
まずは財務関連業務です。当社は発電所の開発や建設に際し、金融機関より融資を受けているため、支払いや契約手続きなどに関連して金融機関とのやり取りが日常的に発生します。また、発電所の収益管理・改善も業務領域に含まれます。

二つ目は当社が運営管理する発電所のメンテナンス業務です。経年劣化などの理由で発電所が故障した場合、修繕工事を行わなければなりません。その際は当部署が現場担当者や発電所の現場管理者とコミュニケーションを取りながら修繕内容を調整し、メンテナンス作業の段取りを行います。

—オペレーション本部はどのような課題を抱えていましたか?

佐藤さま:所属メンバーがプロジェクトの全体像をきちんと捉え、自身の業務を俯瞰しながら遂行できるようにしたいと考えていました。

佐藤孝憲さま
佐藤孝憲さま
株式会社レノバ オペレーション本部 国内経営管理部 マネージャー

当部署は業務の約8割がルーティンワークです。そのため社内で大規模プロジェクトが動いても、メンバーが携われるのは一部分で、その全貌を把握する機会は多くありません。しかし今後、運転開始から時間が経過した発電所の収益改善やメンテナンスなど、当部署のメンバーが中長期に及ぶ大規模プロジェクトチームに加わることも想定されます。その際に、自身の業務をプロジェクトの一部として認識し、達成に向けて取り組むことができれば、より良い成果が見込めると考えました。また、ルーティンワークの枠組みに捉われず、メンバーが個々の担当業務の進め方を考える機会を提供することで、業務に付加価値が生まれるのではないかという期待もありました。

AKKODiSの取り組み

研修内容はプロジェクトマネジメントの基礎知識をベースに、「明日から業務に転用できる工夫」をプラス

—AKKODiSのプロジェクトマネジメント研修を実施した背景について教えてください。

細木さま:当社では、かねてからAKKODiSのエンジニア派遣を利用していました。そのなかで、同じ人材という観点で、育成についても相談したところ、各種研修サービスを提供していると聞き、当部署全体の業務レベル向上のために協力を依頼しました。

佐藤さま:当初はチームビルディングを主軸とした研修を検討していました。しかし今後、中長期的な大規模プロジェクトへの参画が想定される状況下で、メンバー個々のスキルアップが期待できるのはプロジェクトマネジメント研修だと感じ、採用に至りました。

坂本 芳湖
坂本 芳湖
AKKODiSコンサルティング株式会社 講師

AKKODiS坂本:講師としての意見ですが、プロジェクトマネジメント研修はチームビルディングも兼ねると考えています。皆さまが共通のゴールを見据え、明確なビジョンを持てば、自然とコミュニケーションが活性化します。これは、プロジェクトマネジメントの考えに通ずるものでもあります。レノバさまの研修では、チームビルディング効果の最大化を図り、具体像がイメージしやすく、より身近に感じられる題材として、実際のプロジェクトを積極的に取り入れました。

—プロジェクトマネジメント研修の内容は?

AKKODiS坂本:今回の研修は全4回にわたり、当社のトレーニングセンターで実施しました。研修前の約1カ月間、何度も相談を重ね、内容を決定しました。

今回の研修は、「PMBOK® 10の知識エリア(※1)」のうち、プロジェクトマネジメントの基礎、ステークホルダーマネジメント、スコープマネジメント、リスクマネジメントなどに的を絞り、実施しました。研修の後半では、進行中のプロジェクトを題材としたワークショップを行いました。

—坂本さんは課題を解決するには何が必要だと感じましたか?

AKKODiS坂本:受講生の皆さまにお会いした際、「おそらく普段からコミュニケーションが活発なのだろうな」と感じました。そのため「課題を解決する」という視点ではなく、「皆さまの強みをより生かす方法は何か」という考えのもと講義に臨みました。

カリキュラムとしては、まず「ステークホルダーマネジメント」を研修の序盤に組み込みました。チームでリーダーシップを発揮したり、自身の業務を主体的に進めたりする上で、ステークホルダーはとても重要な存在です。そのため、最初の研修では、ステークホルダーとは何か、どのように関わるべきかを整理し、成果につながるアプローチ方法をお伝えしました。

第2回の講義「プロジェクトマネジメントの基礎」では、プロジェクトの全プロセスについてお話しました。ここでは、現在レノバさまで進行中のプロジェクトを題材に、プロジェクトチャーター(※2)を作成するワークショップを行いました。プロジェクトマネジメントの基礎にあたる内容だからこそ、単にテキストを読み上げるだけの講義ではなく、すぐに業務に生かせるよう工夫しました。

  • ※1
    プロジェクトマネジメントに求められる知識を10分割し、定義したもの。
  • ※2
    プロジェクト立ち上げ時に作成する具体的な計画書。実施の目的や目標、リソース、予算、タイムスケジュールなど記載する。

進行中のプロジェクトを題材に、研修後すぐにプロジェクトに加われる実践的なワークショップを実施

—既存の研修カリキュラムをより実践的な内容にアレンジしたのですね。

佐藤さま:第3、4回の「スコープマネジメント」の講義は、さらに実践的な内容でした。ワークショップの題材は、当社で実際に進行している「太陽光発電所の収益改善プロジェクト」です。研修後すぐにプロジェクトを遂行できるよう、坂本さんと密度の濃いミーティングを重ね、資料を作り込みました。

AKKODiS坂本:皆さまを「プロジェクトマネジメントチーム」と「アクションを起こすチーム」に二分し、ロールプレイング形式のワークショップを行いました。開始当初は戸惑いも見られましたが、時間が経つごとにコミュニケーションが活性化し、業務に対する意見も活発に交わされていました。

細木さま:普段から特定のプロジェクトについてメンバーが相談する機会はあるものの、2~3名の少人数で話すケースがほとんどです。しかし、今回のワークショップで題材にしたプロジェクトは規模が大きいため、大人数で課題に取り組む必要がありました。プロジェクトマネジメント研修を通して、人数の多いチームにおける自身のポジショニングが明確化していたこともあり、より発言しやすくなったのだろうと思います。

佐藤さま:普坂本さんには研修のファシリテーションにおいても、プロジェクトを進める上での問題点などを指摘していただきました。一方的な座学形式ではなく、インタラクティブなワークショップにしたからこそ、メンバー全員がプロジェクトを自分事として認識できたのではないでしょうか。

プロジェクトの成果

メンバーがプロジェクトを自分事として捉えたことで議論や情報共有が活性化

—研修後、どのような変化が現れましたか?

佐藤さま:日々の業務において、チームメンバーが同じ視座のもとで、各々の専門領域を生かした議論を交わせるようになりました。特に自らが担当する業務では、積極的にリサーチしたり、情報共有をしたりする動きが増えました。

—変化をもたらした要因はなんだと思いますか?

佐藤さま:企画段階からしっかりと検討を重ねたことと、実際のプロジェクトを研修の題材に落とし込めたことが要因だと思います。身近な題材をプロジェクトマネジメントの枠組みに当てはめた研修を行ったことで、プロジェクトマネジメントに対する理解が深まると同時に「太陽光発電所の収益改善プロジェクト」の解像度 も高まったため、研修後すぐに変化が現れたのではないでしょうか。

細木信之さま
細木信之さま
株式会社レノバ オペレーション本部 運営統括部 部長

—当初抱えていた課題は解決しましたか?

佐藤さま:今回の研修は、メンバーがプロジェクトの全体像を捉え、主体的に業務を進める力を養うことが目的でした。研修を通じて「日常的に発生するルーティンワークは、大きなプロジェクトを動かす一部分でもある」という視点を持ったことで、個々の業務への取り組み方が大きく変化しました 。プロジェクトマネジメント研修を経て、大きな成果が得られたと思っています。

細木さま:私はマネージャー視点で研修に参加しました。今回の研修を通して、各メンバーが自分の役割をしっかりと認識し、プロジェクトを自分事として捉え、積極的に意見を出し合うきっかけ作りができたことが非常に良かったと感じています。この研修で学んだことが普段の業務にも生かされていると思います。とても有益な時間でした。

—今後の展望について教えてください。

細木さま:当社は、プロジェクトマネージャー20名の育成を目標に掲げています。発電所は、開発から建設、運転開始、その後の運用までを踏まえると、数十年スパンの中長期的プロジェクトです。そのため、私たち社員も中長期的な視点を持ちながら、スキルを磨き、キャリア形成をしなければなりません。今回の研修を通して学んだことを足がかりに、今後もメンバーが主体的にスキルアップできるような教育プログラムを検討し、継続的な人材育成 を進めていきたいと考えています。

冨安

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