メカエンジニアとして、自動車業界、防衛産業の設計開発へ。業種を超えて通用するキャリアの作り方。

 

#新卒入社 #グループマネージャー #防衛事業

AKKODiSには、実質一期生として入社したテックコンサルタント※が現在も多数活躍しています。自動車関連プロジェクトで辣腕を振るってきたグループマネージャーが、現在は防衛関連プロジェクトで新たなキャリアを切り開いています。今回はこれまでの経験から知り得た、分野を問わず共通すること、エンジニアが飛躍するために大切なことを聞きました。

※テックコンサルタント:AKKODiSではエンジニアの呼称をテックコンサルタントとしています。事業が本格稼働した3年目入社社員を実質一期生と表現しています。

機械設計であればどこでも行けることが証明できた。

1999年に、実質一期生として株式会社ベンチャーセーフネット(現在はAKKODiSが事業を継承)に入社しました。在籍20年以上になります。現在はメカエンジニアのグループマネージャーとして、自動車部品サプライヤー配属者のグループマネージャーを兼務しながら防衛関連のプロジェクトに関わっています。2025年からは、防衛関連プロジェクト配属者のグループのマネジメントを行う予定です。

20代から関わってきた、自動車部品サプライヤーグループでの業務経歴は18年でFR A/Tの部品設計や業務推進などを行っていました。お客さま先の若手社員へOJT、生産に関する困りごとの改善のほか、AKKODiSから配属される社員の技術職能判定や賞与査定などを行ってきました。
現在は配属されたばかりで、わからないことも多いですが、開発の一部をやらせてもらっております。お客さま先の社員が若いので、彼らに自動車業界はこうだよ、など異業種での方法論を教えることもあります。

大学は工学部航空宇宙学科を卒業しました。防衛産業の設計開発プロジェクトを担当することになり、小さい頃からNASAで働いてみたい、航空宇宙に関する仕事がしたいと思っていた希望がかないました。20代では、どこでも通用する技術者になることを目指し、その結果、機械系としては極めることができました。機械設計であればどこでも行けるなと思ったことが証明できたと思っています。

作るものが自動車かロケットかの違いはありますが、もの作りでは製造過程の考え方と進め方は共通です。自動車も現在の業務も、何を作るか決める人、図面を書く人、作る人、使う人がいます。もの作りで困っていることも一緒です。
図面通りのもの作りができないことや、図面通りでないところを調整しながら完成させていく調整の仕方も一緒だし、どこの会社もその過程での考え方は全世界共通です。

もし自動車業界のメカエンジニアの方が、違う業界で活躍してみたいと思ったとしても、不安になる必要はありません。今まで培ってきたことが無駄にならないし、やれることは全く同じだということを知ってほしいと思います。もちろん、それまでしっかり業務に取り組んできた姿勢が大事です。
20代でしっかり業務に向き合ってやっていると、5年ぐらいで力がつき30代で活躍できるようになります。その年代でマネジメント業務を始める人も多いですね。
製造メーカーの多くは、技術者としてのコースを進むか会社の間接業務や管理職側になるか分かれることになると思います。
技術者として他の業界で活躍したい、あるいは技術者として極めたいという30歳前後の人には、AKKODiSならその環境があることを自信持って伝えたいです。それまでしっかりやってきた自負がある40代の人にも、ぜひチャレンジしていただきたいと思います。
AKKODiSは積極的に自分のやりたいことをできる環境です。もちろん責任も伴います。私はその環境を生かして、長く関わった自動車業界だけでなくIT、電気、ケミ、バイオなど理系分野の業種・業態全体を把握できるようになったと思っています。

エンジニアのスキルと市場価値を可視化できる評価制度を整備。

2005年から6年間、本社勤務をし、人事考課制度の整備などを行いました。AKKODiSのテックコンサルタントが、自らの成果を評価する際に使っている現在の評価制度は、当時の人財課を中心に、派遣に出ている技術者が中心となり、私はまとめ役として、制度構築したものとなります。
このレベルをクリアすれば、次のキャリアが見えるというエンジニアにとって基本設計がわかりやすい評価制度です。現在の社長が承認し制定から10年以上経った今も活用されています。

エンジニアは、営業から評価されるのではなく、エンジニアの基準で評価されたいという思いが強かったのです。技術者を集めてエンジニアのスキルと市場価値を可視化し、これに社内の階層を合わせて評価ができるようにしました。その後、時代の変化などに合わせて変化し整備されてきた評価制度です。技術者だったらその良さがわかると思います。
また、私が若いときは、エンジニアとしての社内で進むべき道しるべがわからなかったのです。その道しるべを明確にするために、エンジニアの言葉でキャリアマップレインボーというものを作りました。
私たちが入社した当初からエンジニアが欲しい会社の制度、研修内容、評価のされ方、仕方を、エンジニアからの発案で作ってきました。AKKODiSには、エンジニア主体で動き互いに学び合う文化と歴史があります。現在の社長が就任して、よりエンジニアが働きやすくなりました。

本社勤務時代には会社の制度を起案するだけでなく、お客さま先へのエンジニア紹介提案や、エンジニア組織の管理、海外プロジェクトでの採用教育の立案、運営をしました。これらを通じて、さまざまなお客さま先に行ったことが、私自身のキャリアの自信につながりました。
人財課長や営業も経験し、日本全国の製造メーカー業務を把握するきっかけとなったことで技術者としてのキャリアの道を極めようと決意したのがこの時期です。

エンジニアがお客さまと融合<Fusion>して現場変革を実現するために。

AKKODiSは、お客さまの現場変革を実現するために融合<Fusion>した体制での事業変革の推進を進めていきます。 Fusionとは無限に広がるものなので、30代のエンジニアたちに切り開いてもらいたいと思っています。私がやり方を決めつけたりこうやるべきだと言ったりしてはだめだなと思っています。

これまでAKKODiSが推進してきたVI(※)は手法のひとつで、お客さまのためにコンサルタントがいない現場の課題を解決するものだと定義していました。これから本格化させるFusionは手法ではありません。「外部スペシャリストならではの専門力」と「プロジェクトメンバーならではのコミット力」の両方でお客さまにサービス提供をしていくので、大きなチャレンジだと思っています。
今、機械系エンジニアはオワコンとも言われておりますが、まだまだニーズはあると思っております。機械系を専攻しようとする学生は少なくなっているため、現状の30代、40代は定年まで仕事はなくならないのではとの思いもあります。もしこの機械系エンジニアが、IT業界の知識を身に付ければFusion ですよね。変革ができるきっかけになると思います。

日本でトヨタ自動車が日本で一番、もちろん世界でも一番ですが、IT技術を活用して製造業の変革に取り組んでいます。
だから逆に、ITの人も機械系ができるようになればいいのではないでしょうか。私は、製造業をわからずに製造業でのIT化はできないだろうと思っています。ただ新しい技術を学ぶ、違う業界のスキルを身に付けるというだけではなく、なぜこれを作るのか、どのように作るか、変革するにはどうすればいいのかを考え、実行できれば、お客さまと融合<Fusion>することができるのだと思います。

※VI:「バリューチェーン・イノベーター」の略称で、高い問題解決力を備えたエンジニアが経営と現場、両方の視点からお客様の本質的な事業課題を解決する手法です。

仕事を通じて勉強することでスキルが身に付く。


昔の働き方では、機械系や電気系でもしっかり文句言わずに頑張れば、どこでも働けるようになる技術を身に付けることができました。今は、昔のように月80時間とか100時間の残業をする時代ではないのですが、仕事って自分で勉強するより仕事で勉強した方が身に付く時間が早いと思います。
もちろん、自分で勉強して頑張ってきた人たちもいますが、それは10人にひとりくらいですね。仕事だとやらざるを得ないので、私は自分で勉強はできないけど仕事を一生懸命やったんですよ。そうすると、勝手にスキルが身に付いていきました。しかもお金もらって(笑)。
今の若い世代の中には、長時間労働はしたくない、残業もしたくはない風潮があると聞くことがあります。年間500万くらいもらえれば十分と。確かに技術者であれば年間500万円くらいはもらえます。でもプライベートを変えたいという気持ちもないと向上心がそこで終わる。何も苦労しなくても生活できちゃうじゃないですか、今の日本は。
プライベートで守るべきもの、大切なものがあるとびっくりするくらい頑張る人は多いです。
エンジニアとして何をやりたいかと併せて、自分の生活をどうしたいかというのをよく聞かないと。プライベートも含めてキャリアを自分がどうしていきたいのかをオープンにすることも重要だと思っています。それを聞き、私がどうしてきたのかフランクに話し、信頼関係のもとでチームを見ています。一人ひとり向き合うには多分100人、200人という人数は見切れなくて、50人くらいが限界かな。

会社のビジョンである「日本企業を、世界企業へ、現場変革から。」を実現し、フュージョンをできる人は、もっと高い報酬をもらえます。そこそこのレベルで生活できればいいというのではなく、AKKODiSの企業理念を追求し、一緒にビジョンを実現していこうっていう若手がたくさんいれば面白いですね。
今9,000人いるAKKODiSのエンジニアの中で5,000人くらいそういう思いは持っていれば、お客さま組織と融合<Fusion>した体制での事業変革の推進は成功すると思います。
エンジニアが変われば会社も日本も変わるんです。会社を良くしよう、お客さまと融合<Fusion>して価値を提供しよう、お客さまの課題を解決しようと考えてやっているのか、ただ言われたことやっているだけなのかで、エンジニアも日本も未来は大きく変わります。


<自己紹介で活用しているキャリアシートの一部>
■20代は 職能レベルL2-1以上を主眼に、どこでも通用する技術者へ
■30代は マネジメント or スペシャリストを選択し、キャリアの道を究める技術者へ
■40代は 蓄積した経験を、組織へ還元できる技術者へ
■50代は 最新技術に取り残されない、変化及び進化できる技術者へ
■皆さんにはAKKODiSを利用できる人になって欲しいと思います

年代別のポリシーは私が20代の時に作成しました。当時40代の先輩にこういう技術者でいてほしいって見せたものです。何度かブラッシュアップし、50代のポリシーを追加したものになりました。私もこのポリシー通り、40代では蓄積した経験を組織へ還元できる技術者としてやってきました。50代は逆ですね。最新技術に取り残されない、変化および進化できる技術者になることを目指しています。

20代でしっかり仕事をやったと自負がある30代に期待することは、お客さまそれぞれに違う正解を見つけながらAKKODiSでFusionを一緒に作りましょうっていうということです。こういうことを若手に言うのは自分の役割だというのは自負しています。

PROFILE

大槻
モビリティサービス第4事業部
ソリューションサービス第1グループ グループマネージャー

1999年新卒入社。メカエンジニアとして、自動車、防衛産業の設計開発を行う。本社勤務も経験し人事考課制度の立案、海外プロジェクトでの採用教育を立案・運営実施も担当した。

  • インタビュー内容、所属は取材当時のものです。
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