航空宇宙防衛産業に取り組むのは、顧客の真の課題解決に貢献し、社会の課題解決につなげたいから。

 

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AKKODiSコンサルティング(以下、AKKODiS)にはエンジニアとしてのスキルと経験を生かし、日本の課題解決に積極的にアプローチをする社員が数多く在籍しています。AKKODiSには、実質一期生として入社したテックコンサルタント※が現在も多数活躍しています。防衛事業に関する大型プロジェクトのグループリーダーとして、また自身がテックコンサルタントとして関わる宇宙事業領域でも手腕をふるう鳥居は、会社設立初期のエンジニアの組織化や社内各種制度の整備にも関わり、現在も現場最前線にて顧客の真の課題解決に貢献しています。これまでの経験と若手に伝えたいこと、今後入社してほしい人物像について聞きました。

※テックコンサルタント:AKKODiSではエンジニアの呼称をテックコンサルタントとしています。事業が本格稼働した3年目入社社員を実質一期生と表現しています。

自動車用ワイヤーハーネスの構想開発から宇宙事業の飛行解析業務へ。

1999年に、実質一期生として株式会社ベンチャーセーフネット(現在はAKKODiSが事業を継承)に入社しました。現在はグループマネージャーとして、防衛事業での飛翔体や航空機開発に関する大型プロジェクトでお客さまから真の評価が得られる体制作りや運営を導いています。一方で一人のテックコンサルタントとしては、宇宙関連の飛行解析業務に従事しています。

現在マネージャーとして担当しているのは、自身の就業先とは異なる、AKKODiS社員がとても多く配属されている大規模プロジェクトです。私はグループマネージャーとして、リーダーを動かしながらもメンバー全員に目が届くようなチーム作りを心がけています。自身のテックコンサルタントとしての領域と、マネジメントする領域が異なるため大変ですが、逆に客観的な視点で組織を見る事ができるとも考えています。

私の専門と言える分野は自動車用ワイヤーハーネスの構想開発です。学生時代は機械工学科に所属していたので、ワイヤーハーネスって何?という状態でした。エンジニアに興味がありながらも、やりたい技術分野が明確ではありませんでした。メーカーに就職すると好きなことをさせてもらえるとは限らない、であれば幅広い業界に関わっているアウトソーシングの世界が向いていると思い、現在のAKKODiSに入社しました。
入社した当初は、いくつものお客さま先を転々とするだろうと思っていましたが、結果的に私は1社に長く関わらせてもらい、ワイヤーハーネスの国内大手製造メーカーに20年以上従事する事になりました。お客さま企業内においてもマネジメント領域を任せて頂き、基幹システム開発、大型案件受注などさまざまな経験を積ませてもらうことができました。

配属になった最初の2年程は国内外の自動車メーカーへの提案に使うベンチマーク調査がメインの業務でした。電線の種類やサイズ、材質をチェックし、製品や自動車メーカー・製造メーカーによる違いなどを比較し、細かいところ見ていく過程でいろいろ知識を身に付けていくことができました。

その後少しずつ技術資料にも関わり、先輩社員に同行して自動車メーカーなどに提案する機会にも恵まれました。始めて自動車メーカーのコンペを一人で担当させて頂いた際には、先輩社員に怒られながらも助けてもらい、なんとかプレゼンまでたどり着けた事を鮮明に覚えています。若手ながら、主担当・リーダー的な立場で提案活動の要として動けるようになったのもこの頃です。

創業期からエンジニアが社内で学び合う文化の礎を築く。

私が入社した1999年は創業3年目です。技術に特化したサービスを提供するために1,300人が新卒入社しました。しかし営業活動が追い付いていなく、組織としてはまだこれからという時期でした。
名古屋で採用された私たち百数十人は、入社後の研修を集まって受けていたのですが、多くの新入社員が秋口まで配属されるお客さま先が決まらず、一時帰休(レイオフ)という措置も経験しました。その後に配属先が順次決まっていったのですが、いつも一緒にいた仲間もバラバラになってしまい、多くの人が不安な思いを抱えていました。そこで先輩社員達の呼びかけもあり、会社の情報を入手し、現場のエンジニアと共有できる仕組みを作ろうということになりました。地域ごとにエンジニア組織のグループを作り、リーダーが名古屋で月1回情報共有のミーティングをして、持ち帰って皆に展開する活動です。そこで私もリーダーに名乗りを上げたのが事の始まりだったと言えます。

その後、お客さまから技術を学ぶだけでなく、自主的に学ぶ機会も作ろうということになり、講師を招いて研修会を開催したり、自分たちで教えられることを後輩に教えていくとう活動が始まりました。
飲み会や社員旅行をするなど楽しい催しも活発になっていきましたね。大型免許を持っているので、私がバスの運転をして旅行に行ったことも懐かしい思い出です。
2004年にお客さま内での転勤のような形で宇都宮に行く事になり、宇都宮を拠点とするエンジニア組織をスタートさせると共に、全国の組織化を働きかけ、会社全体の規模で運営していく統括役を担うようになりました。
会社の制度を整備する際には現場代表として参画させて頂き、現場からの要望を伝えるために経営会議に出席させて頂いていたこともあります。労使が対立するではなく協力し合える関係を築くことができていたと思います。

転勤した宇都宮では、お客さま先上長から遠隔で管理をして頂きながらお客さま先におけるリーダー職としてチームをまとめ、多くの業務成果を上げながら6年間就業していました。その後、自社の内勤として東京と名古屋で計3年間務めた経験もしています。

内勤を希望したのは、私たちが自主的に行っていたエンジニア組織を、会社が運営する組織と一体化させるためです。それまでも会社からのサポートはありましたが、有志による任意団体という位置づけでしたので社員に対する影響力が限定的でした。そこで、エンジニア組織を会社の組織に組込み、役職者の責任と権限、適切な対価などのバランスを取れるようにしたかったのです。この体制は、今も続くAKKODiSのテックコンサルタントを軸にした組織や、社内で学び合う社風や文化の礎になったと思っています。

内勤になった後も、最初に配属されたお客さまとの関係は継続し、全ての部署や拠点の案件に関わっていました。配属前研修教育や配属者サポート、営業支援などを通じて、お客さまの困り事の相談に応じてきました。その後、同お客さまの別現場に入り12年間就業しました。最初の配属の数年後に教育係として関わったお客さま先の若手社員は、今ではマネージャークラスに成長しています。

テックコンサルタントの仕事は、工数提供ではなく顧客の課題解決に貢献すること。

私は、AKKODiSに入社したからこそ得られた財産がたくさんあります。エンジニアとして専門性を磨きながらもさまざまな事業に関わり、内勤という別の立場も経験したことで視野を広く持てるようになったと思います。ただ転々として目先の技術業務だけを見ていると、結局「いろいろやったなー」だけで終わってしまうけど、一つ一つの経験と、その組み合わせからは学べる事が本当にたくさんあります。
とあるグループマネージャーが「客先の住人になれ」とよく言っていました。これはすごく大事なことです。お客さまをより深く知ることができるのは私たちテックコンサルタントの特権です。AKKODiSを通じてテックコンサルタント同士の知識や価値観を共有できれば、個のエンジニアとしてだけでなく、AKKODiSというアウターとしての強みを最大化することもできます。更にはコンサルやアカデミーなどと協働することでより多角的・専門的な付加価値を提供する事もできるのです。
お客さまの組織の中に入っているだけではお客さまを超えるのは難しいです。ロケットや自動車を作っているメーカーの方に、上から目線でロケットや自動車を語ることはなかなかできません。でも、自動車業界の考え方を宇宙業界に活かす・応用するという、視野の広げ方ができるのがアウトソーシング業界の価値だと思っています。
自動車業界での経験が長い私は、これから防衛・宇宙業界に自分の経験を取り入れ、AKKODiSでさまざまなジャンルのプロとコミュニケーションを取り、そこから生まれてくる新たな価値を活かして、お客さまに良質なサービスを提供していくことになります。

AKKODiSが今まで求めてきた本質は、工数の提供ではなくサービスの提供であり、会社創立当初から変わっていません。
テックコンサルタントは「自分の仕事は工数の提供だ」という発想から抜け出し、「サービスの提供」、つまり「お客さまの真の課題解決に貢献することだ」と理解しなくてはいけません。
お客さま先の業務を優先して社内業務をおろそかにするのは、優先順位の定義が間違っているとグループメンバーに伝えています。
納期調整が必要なことはあるかもしれませんが、指示された業務に「やらなくて良いこと」はありません。広い意味で「お客さま(社会)へのサービス提供」に不要な業務はないはずです。会社全体として成果を出すために必要な社内の業務もサービスの提供の一環であり、全てやり遂げて初めて達成と言えます。お客さま優先という言葉の本質を若手に伝えていく、社内の文化として浸透させていくことも私の使命だと思っています。

AKKODiSでは、お客さま(社会)の課題解決をするという共通のゴールを持ちながら、通常は交わることがない広域なエンジニアとの接点を通じ、視野の広さや知見の深さを得ることができます。1万人企業になり規模が大きくなった分、裾野も広がっています。エンジニアに限らず、AKKODiSのサービスを良くしたい、その先にお客さまや社会の課題解決があるんだという思いを持っている人が多く入社し、一緒に組織活動をしてくれることを望んでいます。
お客さま先に自身が持つ技術や経験を活用しようとするだけではなくて、AKKODiSのビジョンを理解し会社のサービス提供を一緒に考えてくれるような人に入社してほしいです。

やるべきことに本気で取り組んだ結果がやりがいになる。


高校生の頃に始めた新聞配達は、私の働き方への価値観に大きな影響を与えました。配達のアルバイトは体力的にも大変で、雨や雪の日、正月の分厚い新聞には本当に泣けてきます。でも、担当している区域の配達を何分で完了できるか自分で時間計って挑戦したり、伝票だけを頼りに始めての区域の配達をする技術を身に着けたりして、苦しい状況の中でも本気で取り組めば楽しみようがある、達成感が味わえるということを知りました。
チラシの折り込みを手伝ったり、プロ野球チームの監督を呼ぶイベントに駆り出されたり、店長さんが私を息子みたいにかわいがってくれたのもあって普通のアルバイトではできない体験もさせてもらいましたね。新聞配達なのに最後は月給制でした。

大学時代には、地方の一流コンベンションホテルチェーンでのアルバイトにどっぷりはまっていました。ホテルも丸一日立ちっぱなし・走りっぱなしなので、体力的に苦しい仕事です。しかしオープン当初に東京の本社ホテルから教育出向で来ていた一流ホテルマンたちから直接いろいろ教えてもらい、アルバイトながら出向メンバー帰社後はメチャメチャ重宝される存在となりました。配膳の仕組みや、バンケット会場やテーブルの設営マニュアルなども作って資料化しました。
当初は東京の一流サービスを教えてもらったのですが、その東京のカチッとしたサービスが地方では通用しなかったりもするんですよね。その地域のお客さまが求めるサービスのマニュアルに改定したりもしました。その時のマネージャーとは今でも連絡取り合っています。

立場関係なく、やる気があれば手を挙げていろいろできることを学びましたし、通常アルバイトではできない、皇室向けサービスに直接入る経験もさせてもらいました。自分がやるべきことを真剣にやっていると、結果的に達成感を味わう事ができ、やりがい・働きがいも相乗的に上がっていきます。やりがいというのは最初から誰かが用意してくれているものではなく、本気で取り組んだ結果ついてくるものだと思います。
若手の中には、何もしていない段階でやりがいを求める人もいます。やりたいことをやらせてくれたら頑張りますとか、給料上げてくれたら頑張りますとか、でもそういう気持ちでは多分最後まで頑張れないですよ。不満とかやらない理由ばかりに目がいってしまいます。やった結果があるから嬉しいのであって、そのやりがいの作り方なども教えていきたいと思っています。

若手には「成長できない」「やりたいことと違う」と狭い視野で悩んでしまうことから抜け出し、大変ながらも目の前のことに楽しみ方を見つけて生きてほしいと思います。それはもの作り、人作り、組織作り仕組み作り、全てに共通していると思っています。AKKODiSに入社する人にも広い視野で仕事を見てほしいし、見る機会はたくさんあると伝えたいです。リーダーポジションもたくさんありますしぜひ挑戦してほしいですね。


PROFILE

鳥居
Mobility事業本部 Aerospace&Defense事業部
ソリューションサービス第1グループ グループマネージャー

1999年新卒入社。防衛事業に関する大型プロジェクトなどを担当。現場の最前線にて顧客の課題解決に貢献する一方、グループマネージャーとしてチームを牽引し、組織の体制作りや運営など幅広く活躍している。

  • インタビュー内容、所属は取材当時のものです。
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