AIとデータを利活用し、ビジネスを変革させるエンジニア集団を目指す。

 

# Microsoft Azure #AI #インフラエンジニア #アーキテクト

AKKODiSコンサルティング(以下、AKKODiS)にはエンジニアとしてのスキルと経験を生かし、日本の課題解決に積極的にアプローチをする社員が数多く在籍しています。今回は、Microsoft Azureの専門領域を武器に、Microsoft Top Partner Engineer AwardのAzure部門を受賞し、AKKODiSの未来を考えるエンジニアに話を聞きました。

Microsoft Azure の実績を積み重ね、日本の課題解決に向けて視座を高めてAKKODiSへ。

システムエンジニア歴 25年になります。これまで主にインフラストラクチャーの領域でエンジニアをしてきました。

1社目は派遣会社で、大手企業の案件でサーバー構築などを担当していました。派遣先の会社と取引のある別の派遣会社にスライドして同じ業務を継続したのが最初の転職です。派遣社員として10年程勤務していくうちに、現場でいろいろと身に付けたノウハウを生かして自社サービスの仕事をしたいと思い、SIerの会社に転職しました。小さい会社だったので、自分でプリセールスからプロジェクトマネジメント、設計構築、運用保守すべてを担当し、気づけば40社以上の顧客を担当することになっていました。障害対応で週3~4日深夜2時3時に電話がかかってくることもあり、月300時間近く稼働が続く状況でした。

この会社は3年で退職し、2014年に前職の日本ビジネスシステムズへ入社して引き続きインフラエンジニアを担当していました。入社1年後には、Microsoft社が提供するパブリッククラウドサービス、Microsoft Azureビジネスの立ち上げを任命されました。当時は全く知らなかったのですが、独学で学び、はじめは1人でAzureビジネスを立ち上げ、8年ほどで数十億円の売上をあげる組織になりました。
大規模な案件にも参画し、某大型公共案件(国家レベル)に関するアプリケーションをAzure上で開発するプロジェクトでは、インフラのアーキテクト担当もしていました。
この某大型公共案件に関するプロジェクトが終了後、所属する会社に貢献するという視点から、もっと日本に貢献したいという意識が生まれました。そのときにAKKODiSのビジョン「日本を、課題解決先進国に。」を知り、2024年1月に入社しました。現在は新規ビジネスを計画する中期経営計画の段階から参画しています。

AKKODiSに入社する前の2023年7月には、Microsoft Top Partner Engineer AwardのAzure部門で受賞しました。このアワードは、Azureソリューション開発やAzure大規模案件での活躍、パートナー認定資格の取得など、技術的観点からAzureの普及にどれだけ貢献したかが審査基準となります。

前職での活動内容として、Microsoft Azureパートナーの最上位認定「Azure Expert MSP」の取得に貢献したことや、数億円規模のMicrosoft Azure導入プロジェクトでプロジェクトマネージャーやアーキテクトを担当したことが評価されました。

受賞後、仕事の変化は特に実感できず、ただ自宅にMicrosoftから贈られたジップアップジャケットが未開封で眠っています。

エンジニアとして確固たる自信を持つ秘訣は「継続は力なり」。

今ではAzureでの経験に対して評価を得ることもできましたが、ここに至るまでには辛いと感じる業務もありました。

金融のお客さまに、Microsoft Azure、Microsoft 365を導入するプロジェクトでプロジェクトマネージャーを2年間担当した際には、徹夜する日々が続いたことがありました。中堅以上のエンジニアが不足しており、2年目、3年目のエンジニアをリーダー、新卒のエンジニアをメンバーとしたプロジェクト体制でスタートし、プロジェクトマネージャーをやりながら、3つのプロジェクトリーダーを兼任していました。お客さまの定例会議で指摘されたことをとりまとめてメンバーへ展開し、細かな指示を出しながら課題管理、スケジュール管理を行い、並行して要件定義書、外部設計書、内部設計書、移行計画書、テスト計画書など、合計5,000~6,000ページのドキュメントを作成しました。

問題が起こると矢面に立ち、お客さまから毎日のようにクレームを受けていました。納得いかないところは納得いかないと言い、けんかのような状態になりながらもプロジェクトの後半には意見を言い合える関係性が築け、徐々に連帯感が生まれるようになりました。

プロジェクト完了時には、お客さまより「今まで色々なプロジェクトを経験してきた中で、一番すばらしいプロジェクトマネージャーだった」と言っていただき、そこで苦しい状況を乗り越えられたのだと感じることができました。

私が仕事を始めた20数年前は、コンプライアンスやハラスメントといった言葉もあまり聞かない、エンジニアが職人気質の時代で、「わからない」が通用しない世界で育ちました。とにかく怒られないように勉強し続けましたし、とてつもなく優秀なエンジニアと出会って刺激を受けたことが今の自分を作ってくれていると思います。

エンジニアとして確固たる自信を持つ秘訣は、一言で言えば「継続は力なり」です。とにかくやり続けることで、自分の中であるべき姿が、形作られていくと思います。お客さまとの関係性においても、怒られてもひるまずに話し続けることが信頼関係を作るうえで大事なことかなと思います。

以前は目の前の課題がいっぱいありすぎて、ToDoやタスクなど全部書き起こして、抜けているものがないように、遅い時間でも相手を捕まえて時にはお客さまを巻き込んで解決していました。今でもその考えは変わらず、夏休みの宿題を7月に全部終わらせたいと思うのと同じように、とにかく早く終わらせて新しいことをやるための時間を作りたい、そんな気持ちで日々業務に取り組んでいます。

考えるだけではなく行動してみることが大事だと思っています。最近では、必ず本を1日10ページ読むと決めて、読み終えた本の内容を自分のTech Blog別ウィンドウで開く で記事にしています。

読んでも200ページ300ページもあれば、頭に全部入ってきません。それをブログに書くことで読んだ内容を見直すため、そうすることでその前後も思い出し、頭の中がクリアになっていきます。性格上、やると決めたらやらないと気持ちが悪いので、これは歯磨きと一緒だと思って習慣にして続けています。

AIがコーディングする時代に必要なエンジニアの専門性。

自分のスキルをレーダーチャートで表すとすると、私はそれぞれの項目のスキルを尖らせた上で小さいながらも丸い円になることを意識しています。
私の場合は、もともと培ってきたサーバー、ネットワーク、ストレージなどのシステムインテグレーションのスキルの他に、Microsoft Azureのスキルを尖らせるため、Cloud Adoption Framework導入を推進するコンサルティングサービスや、アーキテクチャ設計のベストプラクティスが書かれたフレームワークをベースとしたアーキテクトを担当してきました。
さらにセミナー講師や新規サービスやソリューションの企画、開発、それに伴う3C分析やSWOT分析をすることで知識を広げていき、さまざまな専門スキルを持つエンジニアを目指しています。

エンジニアにとって、Azureの専門性はこれからしばらく武器になると思います。
Microsoft はAIに対して100億ドル、日本国内においては約4,400億円の投資をすることを発表し、現時点ではAIといえばChatGPT、MicrosoftのAzure OpenAI Serviceとなっています。ChatGPTはインターネット利用版、Azure OpenAI Serviceは企業内利用版のAIサービスです。

Microsoftの生成AI であるCopilotが登場して、文章で指示するだけでコーディングできるようになってきました。エンジニアは要らなくなる日が来るかもしれません。エンジニアがどのようにモデルチェンジしていくかが、一つの課題になっています。
SaaSの世界では、インフラが不要になったことでインフラエンジニアも不要になると言われています。今後はコードもAIが作るとなると、アプリケーション開発をするエンジニアも不要になってしまいます。そうするとSIerが淘汰されるのではないでしょうか。
今はまだ市民開発やAIが出始めたばかりですが、SIベンダーに依頼しなくてもAIがあれば自分たちで開発ができる世界がもう目の前に見えています。

今後はビジネス課題を解決するために、また、ビジネスに変革をもたらすためにはAIやデータをどのように活用すれば良いのか、お客さまが自らデータ分析を行い、データドリブンによる意思決定を行う、このデータ分析の市民化をサポートすることが次世代エンジニアのミッションになるのではないかと考えています。

AIと共存しながらビジネスを発展させるエンジニアに来てもらいたい。

私が進めているMicrosoft Cloudソリューション開発では、PaaSを使用したクラウドネイティブアプリケーションの開発や、Microsoft Fabricによるデータ&AI基盤の導入によるデータ分析、ビジネス課題の解決を考えています。DevOpsによるアプリケーション開発/運用や、データを使ったお客さまの課題解決ができるエンジニアに来てもらいたいです。
たとえば、金融の勘定系システムにすごく詳しくて、そこで集約するデータを使ってどうやってビジネスに発展させるのかを考えられる人など、業界専門知識を持つ方がいると即戦力として協力いただきたいと考えています。あるいは、業界専門知識を身に付けるために案件対応を通じてナレッジを貯めてもらうことを考えています。

Society5.0という日本政府が発表した“我が国が目指すべき未来社会”の姿があります。これは、AIやIoTなど人と物のつながりから収集したデータを使って、最新テクノロジーが豊かな社会を提供していく、といった内容です。
たとえば、病気などで外出できない人も物理的に外出せずにVRで買い物ができるようになり、外出しないことで車に乗らないためCO2が削減でき、SDGsの目標達成にも繋がります。私はこのような未来社会を実現してサービス化できるようなチャレンジがしたいと考えています。

Microsoftの生成AI であるCopilotが登場して、文章で指示するだけでコーディングできるようになってきました。エンジニアは要らなくなる日が来るかもしれません。エンジニアがどのようにモデルチェンジしていくかが、一つの課題になっています。
SaaSの世界では、インフラが不要になったことでインフラエンジニアも不要になると言われています。今後はコードもAIが作るとなると、アプリケーション開発をするエンジニアも不要になってしまいます。そうするとSIerが淘汰されるのではないでしょうか。

AKKODiSは、速いスピードで変化する市場の動向に合わせ、変革することを柔軟に受け入れ取り入れようとする会社なので、時代に取り残されることのないビジネスを継続でき、安心して働ける場所だと思います。

AKKODiSであれば、お客さまの現場に入ることもできますし、お客さまの課題をAIで解決する立場にもなれるので、どちらの視点でも対応できます。さまざまな実績、経験をもつエンジニアが多数在籍しているため、お客さまのニーズに合った課題解決が提供できます。
個々のエンジニアの力だけではなく、組織力を強化してお客さまの課題解決を強力にサポートしていく、それが今後のAKKODiSの強みになると思います。

PROFILE

木幡
ソリューション統括 ソリューション事業本部

2024年にAKKODiSに入社。Microsoft Azureを専門領域とし、Cloud Adoption FrameworkやWell-Architected Frameworkをベースとしたコンサルティング、アーキテクトの領域でエンジニアの実績を積み重ねてきた。2023年、Microsoft Top Partner Engineer Award に選出される。

  • インタビュー内容、所属は取材当時のものです。
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